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グランパスの得点パターン  文科系

2008年04月18日 05時20分41秒 | スポーツ
グランパス分析(その3)グランパスの得点パターン  文科系

今回は得点とその周辺を語りたい。

グランパスのシュート数は、他チームと比較してけっして多くはない。チーム総シュート数はJリーグ中位に過ぎないし、シュート数個人別ベスト10には、グラの選手は誰も入っていない。これを言い換えれば、個人たちが多少とも強引にシュートを打っていくといったチームではないということだ。

やや優れているのは、シュート数に対する決定率の高さである。この決定率が、鹿島、神戸に次いで第3位である。こうしてまず、「けっして多くはない機会を確実に決めていくチーム」ということができる。どういう戦術で、それを確実に決めていくのか?

ここで、第1回目で述べたチーム・クロス数ベスト1という長所が光ってくる。個人別クロス数Jリーグ・ベスト10に、2位竹内と9位阿部と、サイドバック2人が入っているのも目立つ。つまり「サイドからヨンセンめがけて正確なクロスを入れ、それをヨンセンが確実に起点にして、得点にしていくチーム」なのである。それはヨンセンの次の数字を見ても分かる。

ヨンセンは前々節までで得点3のほかに、アシスト(直接得点に結びついた最終パス)2も記録している。なお、この得点3は個人のリーグ・ベスト3位だが、1、2位は1人ずつしかいなくとも3位は10人もいるので、たいした数字ではない。むしろ、グランパスに得点2が3人もいるという特徴の方が大きいだろう。チーム総得点が11なのだから。マギヌン、杉本、小川である。
こうして、グランパスの得点は、リーグ1位のクロスをしっかりと正確に収めたヨンセンが、彼の周囲を走り回っている玉田などに良いボールを渡し、そこから皆で取り合うことになっていくというものである。個人がやみくもにシュートを打つのではなく、より良い位置に走った人間を見つけあって、得点にしあうということだ。これは強いチームの最大の特徴であろう。

なお、ピクシーがリーグの日本人FWで最も高く評価している玉田は1点しか取っていないし、アシストも少ない。「得点を陰でお膳立てする玉田」を評価しているのは間違いないところだろう。
ちなみにこの玉田、個人ドリブル数でただ1人リーグベスト10に入っている。リーグ7位なのである。敵ゴール前でボールを奪われずに持ち続けながら、良い得点機会、パターン、選手を探しているという玉田の姿が目に浮かぶのである。
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