今問題になっている「自民党による、統一教会名称変更。一宗教団体として、再出発させたこと」「統一教会による自民党選挙への全面的協力」は、日本の政治劣化、議員らの人間性劣化として、すさまじい問題を含んでいると考える。このように、
カルト教団による家族も含んだ被害について考えもせず、あるいはこれを無視したからこそ、自民党が名称変更を認められたのである。そのうえで彼らを自分らの選挙に大々的に活用してきた。洗脳者の「熱意」を自分らの選挙に利用するために認めた?? とそんな議員たちが一体まともな政治家、というよりもまともな人間であると言えるのか。
政治家って国民に奉仕するために税金を支払われている仕事だろうに、山上被害者のような人々をあらたに無数に生み出させておいて、「俺は知らん事。あの一宗教団体の問題というだけだ」?? 対して、「一宗教団体ではない。山上のような被害者がいっぱい出ている、洗脳カルト教団を復活、再出発させたのだぞ!」と批判されて初めて、「悪かったかな??」??。一体、どういう人間性の持ち主たちなのか。
後からの追加記事
日刊ゲンダイ・デジタル本日の記事に、全国霊感商法対策弁護士連絡会の代表世話人、山口弁護士の談話が載っている。そのほんの一部を、紹介したい。
『 ──銃撃犯の山上徹也容疑者は動機のひとつとして、教団のフロント団体「天宙平和連合」(UPF)のイベント(21年9月12日開催)に元首相が寄せたビデオメッセージを挙げています。教祖の妻である韓鶴子総裁に元首相が「敬意を表します」などと基調演説する衝撃的な内容でした。
全国弁連は抗議文とともに、メッセージ提供の経緯について説明を求める内容証明郵便を安倍さん宛てに送付しました。しかし、衆院議員会館の安倍事務所は受け取り拒否。地元事務所は受け取ったものの、回答はありません。第2次安倍政権以降、自民党が統一教会との関わりを隠さなくなったことに強い懸念を抱いていました。自民党の変化には2つの理由がある。安倍さん自身が統一教会との親和性に気づき、統一教会とつながりのある議員を積極的に登用するようになったことです。
──教団は関連団体などを通じて憲法改正を求め、同性婚や夫婦別姓に反対すると主張しています。
若手議員は統一教会のイベントに参加したり、祝電を送ったり、それらをホームページなどで発信するようになった。ひと昔前は統一教会の求めには応じるものの、議員たちには問題がある教団だという意識があり、「顔は出すけど、名前は出さないで」と言っていたものです。それがガラッと変わったのは、統一教会と関わりを持てば安倍さんの覚えがめでたくなり、政府の一員になるチャンスになったから。政務官や副大臣、場合によっては大臣に取り立てられることもあった。統一教会が刑事摘発されるケースが少なくなり、マスコミ報道が減り、教団の実態を知らない議員が増えたことも背景にあります。』
ちなみに、今日掲載されたこの長い記事の題名は、こうなっていました。『山口弁護士が明かす旧統一教会と政治の闇「警察庁出身の政治家の横やりで撃ち方やめ」』