元外務省国際情報局長にして、駐イラン大使もやった同氏の最近の「つぶやき」が、実に見応えがある。アメリカのイラン戦争の一部始終を、ウズベキスタン大使など中東にいて見続けて来た経験をこそその後にきちんと生かしたお人なのだろうが、最近の「つぶやき」ニュース三つの書き出しを紹介してみよう。
まず、27日「つぶやき」は二つあって
『欧州からマネー退避 ウクライナ侵攻半年、株式時価総額は3.6兆ドル(約490兆円)が消失。減少額は中国(1.7兆ドル)、米国(1.5兆ドル)等。2月23日Ⅰユーロ=1.13ドル前後、7月、20年ぶりに1ヨーロ=1ドルの等価を割りこんだ。』
『[FRB議長「景気より物価」鮮明 タカ派発言、市場揺らす]日経、「FRB議長が中央銀行の行為は、家計、企業、株価に苦痛招いても「無条件」であるとの厳しい警告を発出、株式が急落、S&P 500 3.4% 下落、1 週間の損失は 4% に』
そして28日には、
『8月世論調査まとめ、①内閣支持率は急落。前月比NHK-13%、毎日-16%で支持率36%。安倍元首相の国葬:NHK 支持36%、不支持50%、毎日支持30 %、不支持53%、産経・FNN賛成40・8、反対51・1。旧統一教会と自民の関係に批判大』
はじめ二つのニュースは、歴史上の重大教訓を示している。ブロック経済に走ると、世界経済は双方どん底に落ちていき、その憎しみあいの悪循環からやがて戦争が来たというものだ。今回これを起こしたのは明らかに英米である。はじめ中国相手に、次いでロ・ウ戦争後の国際的制裁によってもっと大々的に。それもブリックス諸国はもちろん、アジア、南米でも参加する国が希少という制裁であった。とこのことは、日本のマスコミではほとんど報知されていないこと。
だが、なぜ報知されないのか? このなぜ自身も、「ブロック経済突入」の結果必然的に増していく悪循環の一方・・・。と考えれば、大本営発表などを思い出さざるを得ないのである。