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「よたよたランナーの手記」(43)  改めて、走れる幸せ!  文科系

2014年03月15日 20時02分34秒 | 文芸作品
2週間近い旅から、11日に戻ったばかりだ。その前の絶好調を何とか維持したくって、ギリシャやトルコでも時間を見つけて走った。その涙ぐましい努力の足跡はここ2回に書いた通り。なんせ、出発前が以下のように絶好調だっただけに、不定期で時間も短い旅先のランニング成果が不安だったのである。旅の前の絶好調は、2月23日「その40」でこんなふうに記録した通りだ。

『30分2回が各4.7キロと5.1キロで、合計9.8キロ。前回より200メートルも先を行ったことになった。後半は平均時速10キロを初めて超えられた上に、やはり前回と同様の性格のこんな嬉しい事も起こった。心拍数が10キロ時で145から6というところ。前述したように1分間のこのピッチもさらに強くなって160ちょっと、同一速度での心拍数もどんどん下がっているのである。有酸素運動機能向上を踏まえて、こういうピッチ数(割合)でランニング再開後初めて11キロ時も10分近くやってみたが、ピッチ170ちょっと、心拍数155以下で済んでしまった』

 さて本日、おっかなびっくりの遅い速度で走り出してすぐに驚いたのは、脚が軽いこと。それで間もなくスピードをすこしずつ上げていったが、時速9キロ台では汗もかかない。心肺機能も好調なのだ。後半にすぐ時速10キロに上げてやっと汗が出始めたけど、10.5キロ時に上げても心拍150以下、ピッチ数160で済んだ。何か脚の筋肉が増えたようにさえ感じたほどだ。最後10分は11キロ時に上げて、30分を4.88キロで終わる。2回目の30分は、右脚ふくらはぎに異常があったから10キロ時までに抑えて走って4.95キロ。この分なら、30分×2回で10キロもこの3月内に、それも早い内に実現するだろう。長時間常用速度が10.5キロ時ほどに上がった感じがするからである。

 全体評価として、合計9.8キロを軽く超えて、10年心臓手術3年後の12年秋にランニングを再開した後の記録もぬりかえたことになる。旅の前の好調は維持した上で、さらに何かが付け加わった感じなのだ。心肺機能にも、脚の筋肉にも。原因を良く押さえておく必要があるが、こんな程度しか考えられない。久しぶりにマシン以外の走りを旅先で2回やったのが良かったか。旅先で毎日かなり歩いていたが、これはギター、ブログなどが中心の僕の普通の生活にはない事である。またちょうど1年ほど前からちょくちょくやっている僕流の「全身強化運動」を13日にはちょっと気を入れ直してやってみたのだが、あれが特に良かったのかも知れない。ソファに座って負荷、重みを掛けたスクワットなど下半身中心の強化運動なのだが。次いで、こんな事もあるかも知れない。中1、2日とかではなく、たまには3日ほど置いた方がこの年の身体には良いのかも知れない。等々と考えてみることが多い今日のランニング結果であった。

 いずれにしても、60歳から始めたランニングにおいて、68歳から3年の病気ブランクがあってもこれだけ回復しつつあるって、あれこれやってきた試行錯誤や「前向いて生きられる動機付け」などがとても上手く行っている証拠だろう。そう考えてみると、なんかすごく幸せな気分になる。旅から帰った12日に久しぶりの血液検査もやってみたが、総コレステロール値は半年ほど薬なしでも222まで下がり、善玉コレステロールは91と上限値を超えてしまい、ガンマーGTPは制限値の半分ほどに下がっていて、その他何の異常もなく、体脂肪率は12%台。走(れ)る事が老後人生を幸せにするはずだということで、僕がいろいろ大事にしてきたスポーツ人生を60歳からは有酸素運動としてのランニングだけに切り替えてきたのが、予定通りの大成功だったという事だ。有酸素運動で増えるはずの細胞老化促進物質・活性酸素への対策には僕の晩酌用の赤ワインがとても良いのだからと、ことさらに美味く飲めるというものだし。
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