棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

29-棚からぼた餅--道祖神について

2008-02-12 09:45:45 | Weblog
信州の旅、特に松本市から安曇野市にかけて、アルプスを背景にした道祖神の石碑は絵になる。

明治時代までは、東日本一帯にあったものです。
当時、外国人が最も観光に訪れた、日光街道→日光東照宮 沿線では、恥ずかしきしろもの、文明開化の御世にそぐわないと、撤去されていきました。

当時は、お上のご意向は絶対ですから、いつの間にか、各地の道祖神の石碑が消えていったことでしょう。

近代彫刻家オシップ・ザッキンは、
抱き合ったり・キスをしていたり、中には下部を探りあったりしている、男女の双体神--道祖神を見て大感激

「芸術の不毛といわれる江戸時代に、辺土ともいうべき信濃なる山国に、スポンサーもなく、農民の支えだけで生まれた心の形だ。
愛のかたちを簡潔にしかも美しく石にきざみこんでいる。
私は無限の親しみと驚きをかんじる」

というような事を書いています。

「福の神」の歌っていた 御まら様 は、ずばり男根のこと。
今でも、道祖神祭りに、ご立派な木彫が並び、
かくありたいものと、ニヤニヤ。


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