棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

つれづれ草-坊主はしあわせだったか

2009-04-05 08:17:38 | 物語・絵本・童話

「言い寄る連中の中でも、坊主かひどかったと聞いたが、目にもの見せてやった!
それにしても、この不届きな坊主、まるで極楽に行くような嬉しそうな顔になっていく。どおいうことか???」
血刀を手にし血潮をあびた夫は、至福に満ちた僧の死に顔が不思議だった。
夫は検非違使にひきわたされ、苦悩の中で死んでいった。

かの女については、一時、都雀のうわさになったが、ふたたび結構な身分の夫を得たと言う。

作者の言葉  愛欲は諸刃。愛は殺傷事件になってしまうのは今も同じこと。小者同士の諫言はときとして不幸なことになる。人間本質的に少しも変わっていない。だから面白いかも。
徒然草「名僧、人の家に立寄りて殺されること」をヒントに、、最後ま自尊心をもって死んだ男の愛惜とを詠いました。



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