棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

95-珍訳源氏--ハーレムの様子

2009-09-25 09:17:14 | 物語・絵本・童話
源氏物語の作者・紫式部どのは、初音の巻から「行幸」の巻までの七巻を費やして、六条院における源氏の栄華をきわめた生活を、一年間の年中行事にからませながら、絵巻物のように描き出しています。
まさに絶頂期の光源氏36歳の一年間です。

* 「初音」・・・正月。六条院のはじめての正月を、女君たちと祝う。
* 「胡蝶」・・・三月、四月。春爛漫の六条院。源氏の玉鬘への恋慕。
* 「蛍」・・・五月。蛍火の薄明かりで玉鬘の美貌を際立たせるにくい演出。
* 「常夏」・・・六月。「近江の君」をからかう源氏と内大臣の意地のはりあい。
* 「篝火」・・・七月。篝火に託して訴える玉鬘への恋情。
* 「野分」・・・八月。夕霧のゆれる心。源氏の若い頃を思い出させる。
* 「行幸」・・・十二月。玉鬘の真相を知った内大臣の驚き。
まーはんぱじゃーないスケジュールです。
囲っている姫たち一人一人に大屋敷があり、当然世話をする者がいる。
2-300人、イヤそれ以上の使用人がいたことでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿