棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

天災は忘れたころにやってくる 

2012-07-08 08:24:49 | 山郷の暮し
ここ二日ほどよく雨が降りました。とはいっても被害がでるほどではありませんでしたが・・。
「天災は忘れたころにやってくる」とはいっても、災害列島日本に暮らす日本人は、自然の猛威に打ちたたかれあえぎながらも必ず再起します。
どこへにも逃げることができない、小さな島国だからしかたがあるまい。
と言ってしまえばソレまでですが、日本人の心情「こころ」と大いに関係しているものと思います。
先に描いた「東日本大震災を描く」の製作意図として、海外の知識人から驚嘆された「日本人の精神文化」を描きあらわすことにありました。
「和の精神」として結晶した、たぐいまれな日本人の精神性は、日本の自然風土から生まれ育ったものだと思います。
逃げることができない自然災害と、いかに付き合ってきたか・・・。それが生活の知恵であり、地域地域の文化でもあった。
それが、欧米先進国の機能・効率・便利優先の社会構造に変わりつつある現代、基本的に日本の風土と合っていないのではないのかと思える。
天災が「人災」に変わってきてはいないか、じっくりと考察してゆく必要があろう。

ところで誰でもがご存知の「天災は忘れたころにやってくる」の名言は、地球物理学者の「寺田虎彦 1878--1935」が常々主張していたことだと最近知りました。

ryusun

つぶやき

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