病院の待ち時間をただボーッとつぶすだけでは
と本を読むことに。
「前向き。」 93歳、現役。 吉沢久子さん。
家事評論家。文芸評論家の古谷綱武氏の奥様。
歳を重ねても心豊かに充実した生活をおくる日々を
綴ったエッセイの執筆や講演活動など、現在も幅広く
活動していらっしゃる。
そんな吉沢さんの元気に暮らす秘訣はどこに?
を、インタビューしたものをこの本に。
93歳現役と言えば、私は何と、20年も先のことです。
まぁ、その歳まで挑戦するつもりはありませんが、明るく
前向きに生きる・・・そんなヒントは得たいと思って。
小節ごとに、吉沢さんの生活ぶりが紹介され、うなずき、納得し
また、その信条に敬服したり・・・やはり「先人」の教えです。
輝いている人の話は、気持ちよく、次へ語り継ぐことの必要さえも感じとり
勉強になりました。
その説の中から、抜粋してみました。 考え方、行動などなど・・・。
◆無理をしても自分のことは自分で。
つらい、できない、とひとたび自分を甘やかしたら、無限に甘えてしまいます。
◆一歩外に出ればバリアだらけ。
自分の能力は衰えてきます、多少の危険があった方が気を抜かず緊張感をもって
生活できます。
◆認知症にならないためには料理。
一生懸命頭を使うことです。美味しく食べるために考えることが。
◆ものを大切にして生きるのはエコではなくマナー。
◆料理はものづくりの一種、試せば試すほど面白い。
◆どうしたらいいのかを考える、その力こそが「生活力」。
◆お付き合いは踏み込みすぎず ほどよい距離感を保ちつつ。
◆友人と知人はわけて考える。知人なら”普通の付き合い”をする。
◆好きなことは一生懸命、義理は背負わずに生きていく。
◆老いは未知との遭遇、楽しまずしてどうする。
◆一人暮らしの準備を整えておけば 女やもめに花が咲く。
◆写真や手紙を後の残さない、自分で処分する勇気を。
◆やっておかなければいけない始末。
遺言、自分の身の回りのこと、延命措置も不要、死んだときの通知
あとの人たちが面倒にならないようにしておくこと。
「老い」とは、やっかいなものです。
何かにしがみつこうと思うから不安になるのです。
前向きに、と、心を広げて もう少し 歩くことに・・・・・・・・。