黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

 ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか?

2021-06-14 | 日記
「リボルバー」って?
そう、これは「拳銃」の名前です。
原田マハ著のこのタイトルを見て…何だ? と一瞬。

本の帯を読む~「ファン・ゴッホは
     ほんとうにピストル自殺をしたのか?」
 「ーーー殺されたんじゃないのか?
      …あのリボルバーで、撃ち抜かれて」

「ゴッホの死」。
アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ


 かなり思い切ったタイトルです。

私も、昔から「ゴッホ」の絵には大変興味があり、それなりに
勉強もしていますが~
 …ゴッホが殺された、という史実は、決してあり得ない

 まぁ、小説としての展開は面白そうだと
さらに、彼女(原田マハ)の筆力には、前の作品で唸った…
「風神雷神」
(ブログにアップしています。もし興味がおありでしたら
   バックナンバーでどうぞ!  少々長いのですが。
          *(2020/5/7~14 5・25 5・31 )
の大胆な創作には見事に引き込まれてしまいました。
 またまた、突拍子もない発想でのご登場!

 すぐにお取り寄せて、このミステリーを一気に読みました~

そこで、本の再現? 
 そう、この本の中で登場する、実在の人物たちと、名画、名所
おり交ぜて物語として私なりに編集してみました。
コロナ禍の退屈しのぎに、「読む」というより、
絵画鑑賞という観点からとしてご覧いただければと思います。

 ゴッホと言えば、「ひまわり」
世界中の方もおそらく一番に、そういう認識が強いと思いますね。

この物語に入る前に、ゴッホに関係する話を少しいたします。

ゴッホとの出会い?は いつごろ?
そう、美術書で「ひまわり」を見たのは、遠い昔のよう~
私も絵が趣味なので、いつか本物を見てみたいなぁ~の
願望はありましたよ。

 本物との出会いは? 
1987年 安田火災が創立100周年事業として購入したのが
 ゴッホの「ひまわり」 落札価格約53億円・・・・

   当時 ロンドンの「ザザビーズ」において「ヒマワリ」
           落札の瞬間! 映像
 
    
  当時国内でも大いに話題になりました。
 絵もそうですが、 この値段・・・当時としては 
  バブルのなせる業っだったのでしょうがねぇ…


 平成元年(1989)
 本社(東京)への赴任が決まり、3回目の本社勤めに。

当然、早速のこと新宿の美術館へ。
「東郷青児記念損保ジャパン日本興和美術館
  =現在のSOMPO美術館

 この作品です。       
  
 珍しさもあり、待望の作品~しばらくは、長蛇の列をなす美術館
 名画のパワーを思い知らされましたね~。

 さらに、グループの「アメリカCS研修旅行」で、各地を廻り、
合間を見て、美術館に足を運び名画に酔い知れる機会があり
   「ボスストン美術館」
   「ニューヨーク近代美術館」
   「メトロポリタン美術館」
   「シカゴ美術館」   と
 ゴッホも含めて、垂涎の的である名画にただただ
 時を忘れる~ 
 そんな「よき」時代も経験しました。

あれから30数年経過…リタイアして九州の郷へ。

ここ九州でも、2011年には、「国立九州博物館」において
「ゴッホ展」があり、勇躍、足を運びましたね。

   「アイリス」


「アルルの寝室」

      

 「サン・レミ療養院の庭」

    

国立九州博物館では、いろいろな企画展があり・・・
「シャガール」「モネ」、「棟方志功」をはじめとして、
見どころ満載の企画が、次々と~
狙いをつけては、出かけて行く大いに楽しみの「場所」です。

 ときに、ゴッホの「ひまわり」は実は7作品あるって…
 知ってますか?

 勉強しておきましょう~
 まずは、本家  オランダ 「ゴッホ美術館」
          
   
         ロンドン 「ナショナルギャラリー」
          
        
         アメリカ 「フィラデルフィア美術館」          
          

       ドイツ(ミュンヘン) ノイエ・ピナコテーク
          

         アメリカ 個人蔵
          
 
         日本  個人蔵(空襲で焼失して現在はありません) 
          

 最後は、先の 日本「SOMPO美術館」

 と言う訳で、現存するのは6作品
全世界で、「ゴッホ展」が開催されると、これらの作品も
 企画美術館へ貸し出されることも多いのです。

さらに「ゴッホ」の作品を展示している日本の美術館
 
 山形美術館(山形) 「雪原で薪を集める人々」   
       

 諸橋近代美術館(福島)「座る農婦」
          

 笠間美術館(茨城) 「サン・レミの道」
       

 国立西洋美術館(東京)「ばら」
       

 東京芸術大学大学美術館(東京)「パイプの男(ガッシュ博士像)」
       

 SOMPO美術館(東京) 「ひまわり」
       

 アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)(東京)
         「モンマルトルの風景」
       

 横浜美術館 (神奈川) 「医師ガッシュの肖像」
   *同年に制作された東京芸大「パイプを持つ男」の同一作品)
          

 ポーラ美術館(神奈川) 「アザミの花」
          
          
         「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」
          

            「草むら」
         
          
メナード美術館(愛知) 「一日の終わり(ミレーによる)」
         

 和泉市久保惣記念美術館(大阪府) 「紡ぎ車をくる女」
             
      
            「機を織る人とベビーチェアの子供」
         
                                     
                                           「耕す人」
         
 
ひろしま美術館(広島) 「ドービーニーの庭」
           
 
ウッドワン美術館(広島) 「農婦」
         

東京富士美術館(東京) 「仕事をする農婦のいる家」
         
         
   *これらの作品は個々の美術館によっては常設展示されていないこともあります。

 やはりゴッホは何処の美術館も「目玉」作品です。
       近くでご覧になる機会があれば、是非どうぞ~

 なかなか本題に入れませんが~
  事前学習をしていると、後が面白くなりますのでもう少し
 お付き合いください。

             また、明日・・・。

続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。