徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

―気持ちを新たに―

2009-01-02 10:00:00 | 雑感

明けましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

寒風の中で、すさみきった年の瀬から新年にかけて、心を癒されたことがあります。
「派遣切り」などで、仕事や住まいを奪われた人たちに、食事と居場所が束の間提供されたことです。
人よんで、「年越し派遣村」が、大晦日に東京・日比谷公園に開村しました。
300人あまりの人たちが、「村民」として‘登録’され、年越しそばやつきたてのお餅などで、温かいもてなしを受けることが出来たようです。

恩恵にあずかった、男性の言葉は本当にうれしそうでした。
 「野宿をまぬがれて、今ほど人の情けを感じたことはありません。
  こんな正月ははじめてです」
ボランティアに参加した、23歳の女子学生の、
 「社会に出れば、いつ自分も同じ目に遭うかもしれない。
  少しでも、何かの役に立てば・・・」と言う話にも、心慰められる想いがしました。

人が人と助け合い、人が人に感謝する、そんな当たり前の心は失われていない。
多くの人たちが、路頭に迷うかもしれないこんなときにこそ、“政治”が物を言わなければならないのに、国会が、本当は正月だからと言って、お屠蘇気分で休んでいる場合ではないのです。

この「派遣村」は、正月5日までとも言われています。
もうその後がありません。
非情の嵐が、待ったなしです。
ボランティアの活動にだって、限界があります。
食料でさえ、底をつくという状態のようです。

動きの遅い国や市に代わって、正月も返上して‘難民’のために立ち上がった人たち・・・。
そのご苦労には、頭が下がります。
‘行政’は、一刻の猶予も停滞も許されない。
「派遣村」に集まって来た人たちは、いま明日をも知れぬ今日と言う日を、崖っぷちで生きているようなものです。
日に日に、集まってくる人は増え続けており、もはや収容能力も限界のようです。
これは、もう立派な災害(人災)ではないでしょうか。
定額給付金どころではなく、超緊急事態(!)で、迅速、適切な対応が、即求められています。
ああ、それなのに・・・。

今年は、いろいろな意味で、厳しい一年となりそうです。
永久に戦争のない平和な国、誰もが等しく幸せに暮らせる国、いつまでもそういう美しい国であってほしいと願いつつ、新年を迎えました。

  
新しき明日の来るを信ずという
                自分のことばに嘘はなけれど  ( 石 川 啄 木 )


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2 コメント

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改めて (茶柱)
2009-01-02 17:29:13
政治家の皆さんには「地位に固執する事」を控えていただきたいと思いますね。いえ、中には無理矢理自分の為の事を「国民の為だ」と思い込もうとしている方もいらっしゃるのでしょうが。
今一度振り返ってみて、我欲を何かにすり替えていないか、見つめ直していただきたい。

そんな風に思う新年です。
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同感です・・・ (Julien)
2009-01-04 06:32:15
去年一年間、いやこれまで、国民のためにご自身何をなさったか・・・。

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