どうやら、梅雨明けが遅れているようだ。
それでも、昼となく夜となく、降るような蝉時雨である。
そして、その向こうから、重々しい響きとともに聞こえてくるものが・・・。
それは、犬の遠吠えか。
いや、狼の咆哮か。
そうでもない。
では、悪魔の呻きか。
それは、ときに「ゾウゼイ、ゾウゼイ」、またときに「サイカドウ、サイカドウ」と叫んでいるように聞こえる。
民主政権の落城の日が、刻々と迫っている。
政権は、不支持が5割を超えたらもたないといわれる。
野田内閣についての、最近のある世論調査では、支持21%に対し、不支持は60%近くで、これは過去最高だ。
ジリ貧政権の、崩壊の予兆である。
毎週金曜日の夕方、官邸を取り囲む、脱原発を叫ぶデモの参加者は、主催者発表で15万人ともいわれている。
まるで、日本の「アラブの春」である。
それも、毎週確実に続々増え続けている。
一般市民や、子供を連れた母親の姿も・・・。
日本中で、いまのままだと国も生活も滅茶苦茶になるという危機感の、これは率直な現われだ。
国民は怒っているのだ。
怒りの叫びが、首相の耳には入らないのか。
大飯原発を再稼働させた日本の政府は、福島をもう忘れたのか。
大江健三郎氏は、そこに起こったことをなかったことにする、政権の傲慢があるのではないかと論じている。
福島原発を、「人災」とした責任はどこにあるのか。
国は反省したのか。何故、謝罪しないのか。
国民の命をどう考えているのか。
命がなければ、生活もない。
2011年3月を境に、世界は以前の日常と変わってしまった。
それを取り戻すことは、もうできなくなってしまった。
脱原発は、やろうとさえすれば、今すぐにもできる。
それをしようとはせず、再稼働へと舵を切った。
世論に抗い、堂々と(!)背を向ける。
再稼働反対は、全国民の6割近くもあったのに、それさえも無視して・・・。
民の声が届かないのか。
消費税増税法案も、しかりである。
世論が望んでいないのだから、やめてくれと懇願しているのに、敢えて強行する。
いずれにせよ、法案は成立だ。
冗談ではない。
民意無視、世論無視の民主政権は、どっちを向いて突き進んでいるのか。
デフレ長期化の中で、狂気の大増税とは!
消費税だけではない。
10月には地球温暖化対策税、来年1月には所得税増税、個人住民税増税、所得税復興増税と、大増税目白押しのオンパレードだ。
冗談ではない。
小さな商店や中小零細企業は、どんどん倒産に追い込まれていく。
今でさえも消費税を滞納していて、払えないであえいでいるのに・・・。
「消費税増税なんて、とてもやっていけません」と嘆く商店主に、税務署は「じゃあ、そんな商売やめちぇばいい」と、答えたという。
何とまあ!いやはや・・・。
大増税については、大多数の国民が反対しているのに、野田首相は、何が何でも命がけで強行するのだと・・・。
これは、いったい何なのだ。
脱原発しかり、増税しかりなのである。
国民の生活が第一を唱えながら、マニフェストに違反し、ことごとく国民との約束を反古にした野田政権の主張が、正論かどうか、そんなことは子供だってわかる。
2009年9月、やっと政権交代を成し遂げた民主党に、国民は大いなる期待を抱いたが、この、民意に従わなかった現民主党執行部がしたことは、国民への造反でなくて何だというのか。、
よく考えてみると、処分される造反議員を間違えていないか。
いまのような民主党に、国民が政権を託した覚えはない。
公約を守ろうとした人材は、多くが党外に去り、党に残っても発言の機会を失った。
繰り返し言わせてもらうが、消費税増税は国民に対する背信行為だ。
この政権公約を順守しなかったことが、民主党分裂の引き金になった。
今の民主党は、自民党とのコピーでしかない。
何が三党合意だ。
何のことはない。
疑似大連立、そのものではないか。
新聞は、政府広報誌に成り下がり、国民の知りたい真実の情報を流そうとはせず、どこまでも政権政党寄りの記事ばかりではないか。
もう、うんざりする。
新聞て、何なのだ。
テレビもまた、然りである。
いい加減にしてもらいたい。
この国難の時、政治は何をしなければならないか。
無為のままに、いたずらに時だけが虚しく過ぎていく。
詭弁ばかりを弄し、まやかしで国民をだまし続けた、裏切りの民主政権の落城が近い。
民主党は、一党をまとめることもできず、分裂し、政党としての存在意識を失くしてしまって、自ら瓦解しはじめたのだ。
この政党は、もはや消えゆく運命だ。
国民の生活は、これからどうなっていくのだろう。
とても、心配だ。
寄木細工で作ったような、自民政権のコピーもどきの、あまりにも幼稚な政権の、確実な終わりの始まりである。
これだけ国民を裏切って、そんな政党に未来はあるはずがない。
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3年。700人を超える国会議員とは一体何なのでしょうか。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
12歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、
白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
政治研究会(名前検討中
「仮免許」から3年たってしまいましたか。早いものですね。
何か。変わりましたか。
この間、国民の生活は、一段と厳しさを増したのではないでしょうか。
「本免許」など、夢幻のかなたですね。
700人もの国会議員の一人一人が、毎日総力を力を結集すれば、大業、偉業も可能になるのでは・・・?
多くの議員の先生方は、日々いかがお過ごしなのでしょうね。
そんなことを想うと、出てくるのは、言葉にならない溜息ばかりで・・・。
日本人は、まるで意思がない・・・、本当ですね。
耐えがたきを耐え、戦争中のことを思い起こせば、いまのこの世はファッショみたいで・・・。
それに、政府に対しても、アメリカや中国など国際社会に対しても、‘NO’は‘NO’といえるようでなくては、民主主義国家でありませんね。
原発は電気に使わないという沖縄県(羨ましい!)に、人や企業が、いま集まりつつあるといいます。
電気代が少しぐらい高くても、命に関わる原発事故に、脅えることはないのです。
そういう世の中になってほしいものです。
人々は、そう願っているはずなのです。
やれば、きっと出来るはずです。
「為さぬは、人の為さぬなりけり」です。
消費税増税をプログで 検索していたら
所得税増税という記事を 見て
所得税増税で プログ検索中です。
所得税増税 も あるんですね?
どんな 世の中に なっていくのだろか?
名古屋減税~河村市長~
政治研究会(名前検討中