徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

国内‘難民’を救え―「派遣村」のその後は?―

2009-01-04 07:00:00 | 雑感
「年越し派遣村」は、日本の経済状況の悪化を象徴している。
幸い、勿論ごく一部の人たちだけでも、数日間‘命拾い’が出来た。
「派遣村」の実行委員会が、民主党に働きかけて、厚労省が緊急避難場所として講堂を開放したのだった。

市民団体や労働組合が動かなければ、国や市は動き出さないのだろうか。
対応の遅さを、痛いほど感じる。
お役所とはこういうものなのか。

その厚労省の講堂で、およそ250人が夜を明かしたそうだ。
しかし、既にもう満員状態で、一部の人たちは、日比谷公園内のテントに入っているというが、あぶれて居所もなくさまよっているいる人もいるらしい。
三週間も、公園のトイレで暮らしている人もいる。
「村民」が増え続けている現状では、いずれ収容能力にも限界がある。

講堂の開放は有難いことだが、、5日朝までしか使えない。
その後の寝場所は、何処とも決まっていない。
このため、実行委員会では、元派遣社員らの、5日以降の衣食住の保証を求める要望書を、厚労省に提出したという。
どうなるだろうか。
「村民」たちの間には、見通しの立たないまま、不安が高まっている。

この事態を知らされた麻生総理も、緊急な対応を関係閣僚に指示したようだ。
指示だけなら、誰でも出来る。
本当に具体的な、親身の対策を迅速に講じないと、事態の憂慮すべき状況は目に見えている。

東京都では、廃校となった小学校や公共施設で、500人を収容する準備をしているそうだし、施設に収容できない場合には、他にも施設の提供を検討しているという。
こういうことは、是非速やかに進めてもらいたいものだ。
厚労省も、重い腰を上げて支援に動き出したようである。

不安を抱えた「村民」のなかには、所持金1000円しかない若者もいた。
困ったあげく、生活保護を申請した人は、とうとう170人を超えたと言われる。
‘難民’の数は、日を追って増え続けている。
大変なことになってきました。

大勢の人たちが、この寒空に震えている。
これは、もう災害(人災)なのだ。
大地震の被災地を思わせるようだ。
寝場所と食事の確保は、何をおいても欠かせない。
全国から、カンパも集まってきている。
しかし、限界がある。
直ちに、安全な施策を急がなくてはいけない。
国は、この緊急事態に、ホームレスが増え、路上で凍死する人を一人として出さないためにも・・・。
麻生総理殿、派遣村へお出かけいただいて、どうか‘難民’の方々の声なき声に耳を傾けて下さい。

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2 コメント

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麻生さんだと・・・ (茶柱)
2009-01-04 21:44:55
なんだか派遣村へいっても、的外れな説教垂れて終わってしまいそうで恐い・・・。

そんな気がしませんか?
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そうなんですねえ・・・ (Julien)
2009-01-05 05:13:43
あのお方はねえ・・・。
ハローワークでも、とんちんかんなことを言ってましたから。
何をおっしゃるかわかりませんからね。
どこまでも、頼みになりませんか。
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