足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株はナスダック指数は先導・・・ハイテク、ヘルスケア人気再燃

2015-05-28 06:14:52 | 投資戦略
NY株はナスダック指数が4月末の史上最高値に迫り相場を牽引した。ダウ平均、S&P500も最高値近辺まで回復。
ギリシアが6月はじめのIMFへの返済期限を控えて問題の解決に動き始めた観測が流れヨーロッパ株が軒並み反騰した。ウォール街のヨーロッパ株への関心は高く、投資家への影響力は大きい。
今週初めに逆転したVIX(恐怖)指数も13ポイントの安心ゾーンに戻り、CNNMoneyのFear&Greed(恐怖&貪欲)指数も中立の50近辺で推移している。
ナスダック指数の反騰を牽引したのはハイテクとヘルスケアである。世界最大の時価総額のアップル(AAPL)が買われマイクロソフト(MSFT)も大商いで上昇した。
しばらく調整局面のヘルスケアも反発した。
ヘッジファンドの間で人気の高い医薬品のアクタビス(ACT),ギリアド・サイエンシス(GILD),バリアント(VRX),ファイザー(PFE)などが人気の先頭をきった。PERが100倍を超える銘柄も多いが、ヘッジファンドの成果を左右してきただけに物色意欲は衰えていない。
アクタビスはゼネリック医薬品のトップ企業で時価総額が10兆円を超える大型企業。米国でも日本と同じように医療費削減が財政の大きな課題でゼネリック医薬品への関心は日増しに高まる。
米医薬品企業の戦略は潜在的に膨大な市場であるアジアに向かう。人口が多いだけに向こう20~30年の市場の成長は大きな戦略市場である。
いまひとつの人気の柱はスペシャリティ医薬品の分野で大手企業がM&Aの対象として再評価し始めた。
東京市場でもしばらく調整局面にあった医薬品は買い場にきた。日本にはスペシャリティ医薬品の分野でユニークな企業が多い。代表例のひとつは参天製薬(4536)である。