足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

好決算の注目株

2015-05-14 06:38:35 | 投資戦略
NY株はもみ合い。これといった材料もなく方向感を探る。
東京市場では今週は医薬品企業の決算発表後の説明会に関心が集まる。参天製薬(4536)の決算は好調であったが発表会では国際的な企業の向かっての方向性を誇示した。3月末に1対5の株式分割をしたが、権利落ち後の配当は24円(権利落ち逆算では120円)と権利落ち前の110円から増配をする。スペシャリティ医薬品(眼科領域)に特化した方向性を打ち出しリュウマチ薬事業の売却、メルクの海外での眼科事業を譲り受けるという成長戦略を明確にした。018年3月期には海外売上比率を30%、2020年には40~50%という目標を打ち出し手いるのは注目される。
また同じスペシャリティ医薬品の日本新薬(4516)も肺動脈性高血圧症薬の内外での発売が始まり、今後は新薬の分野が急拡大する段階にはいった。
バイオ技術をベースにしてがん治療薬分野への展開の方向性も加わってきた。これまで存在観の薄かった企業が、海外への突破口を成長の足掛りにしたのは再評価される。株価が大幅に下落したが、その成長戦略と業績を材料にする株価展開にはいるだろう。
業種は変わるが「トリトンスクエア通信」で注目してきたタダノ(6395)の決算でも、いまや国内の建設投資関連から世界企業に脱皮する軌道にのったことが感じとれた。現在の海外比率は50%だが、それを80%に引き上げる戦略を打ち出した。米国市場での拡大をテコに、ドイツの拠点を充実し新興国に浸透する。株価は昨秋から大きく売られたが、底入れ2000円台を目指すトレンドに入った。