米国で日常の食料品の値段の上昇が目立つ。
過去1年間で値段は5.4%も急騰した。ここ20年間で最大の上昇である。
牛肉、鶏肉、酪農品、卵、砂糖、コヒーなど家庭で消費される食品類で、例外は野菜類だけである。
牛肉、鶏肉、卵、砂糖、コヒーなどの上昇が際立つ。このような食品の上昇が目立つのは31年ぶりである。賃金の上昇を超えて、食料品と燃料費のコスト負担の比率が急上昇している。
食品のベイコンに例をとると1年間で28%も上昇した。米国人の食卓には欠かせない食材。
米国人の食卓では牛肉が素材として必需品のひとつである。日常に消費する食料品の上昇が、このまま放置すればウォール街や政治家の手のとどかない水準まで上昇する懸念が出てきている。
先行きの問題は物価の上昇が個人消費の動向に影響を与えることだ。
バイデン大統領はインフレの沈静化に乗り出し始めた。インフレは米国人のフトコロに悪影響を与える。目下の政策対応でもその沈静化は第一の選択に上げている。中小企業は労働力の確保に苦闘しはじめた。
産業界は紙製品、アルミニウム、コンピュター・チップの素材の確保に難航、製造業、サービス業界も労働力の不足に直面。このまま放置すればインフレの再燃につながる懸念が出て来た。
物価の上昇をこのままにしておけない経済環境になってきた。最近までは需要の不足が問題にされていたが、問題が逆転する兆しにも注目される。