足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

2007年の転換点に類似・・・・NY株の行方

2019-09-19 17:25:28 | 投資戦略
連銀が0.25%利下げに踏み切った。
ウォールストリートの証券関連記事のMarketWatchは早速、批判的なコメントを流した。
「今回の利下げには新鮮味があるか?従来の利下げとはまったく変ったところのない行動であった。
現在の環境は2007年9月と酷似している。12年前もイールド曲線は異例な曲線を描き逆イールド・カーブになった。短期金利よりも長期金利が低くなった。米国の経済成長率は2006年よりも鈍化した。2007年7月には新高値を記録したが、その後、8月の相場から調整局面いりした。
今回も相場の反応をみて米連銀は9月18日に引き続き利下げに踏み切った。結論を出すのは早いが、サウジアラビアがイラン国内の基地からドローンかミサイルらしい兵器の攻撃を受けた。
MarketWatchは現在の相場環境が2007年後半と類似してきたとコメントした。2007年10月に株式相場がピークをつけた。
2007年の場合にはバーナンキ連銀議長は「現在は成長率が鈍化しているだけで、一時的な現象である。来年の景気は上昇トレンドにはいる。連銀の見通しでは現在は一時的な景気の鈍化で来年の成長率は上向く」と語った。
結果として当時の連銀の対応は後手に回った。今回も同じように景気と連銀の判断の間にはギャップがあるとMarketWatchは警告する。9月後半と10月の相場の行方が2020年の相場の先行きを読む大きなカギになりそうである。