足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

トランプ大統領の柔軟性

2019-09-12 17:00:59 | 投資戦略
昨日はNY株価が上昇した。先にトランプ大統領が決めた中国への関税引き上げ(25%→30%)開始時期を10月1日から10月15日まで延期したのを好感した。
引き上げ直前を控え引き延ばすことは。強引な大統領の政策としては珍しいことである。
両国の通商問題の担当者が時間をかけて決めた開始時期を間際に引き延ばすことになったが、その裏にはなにがあったのか?
引き延ばしの理由は中国側の交渉団のトップの強い求めで実行されたという。トランプ大統領は「今回は中国の強い要求を受け入れた」とコメントを出した。
10月1日は中国の建国記念日に当たる。それに敬意を示したと米国側は説明している。
次の関税交渉は10月初めから再開される予定で、中国側の要望を受け入れた米国の交渉団の姿勢の軟化に注目する向きも出てきた。今回の交渉は足掛け3年にわたるだけに、交渉の最終を望む向きも出てきた。
これまでのような足の引っ張り合いだけでは、マイナス要因が拡大するだけで、米国側にも足元の景気の鈍化に懸念する向きが出てきた。
長期にわたる米景気の上昇エネルギーの持続性に疑点を持つ両国の政策担当者も多いだけに、引け際にも十分に配慮するようになってきた。