足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
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サウジの石油施設が攻撃受ける

2019-09-16 16:59:14 | 投資戦略
サウジアラビアの石油施設がイエメンの反政府武装組織の攻撃を受け火災が発生した。ペルシア湾に近い東部アブカイクなどにある国営石油会社「サウジアラコム」の石油施設が攻撃を受けた。サウジとこれまで対立してきた隣国イエメンの反政府武装組織フーシが犯行声明を出した。
しばらくこの種の攻撃は途絶えていたが、世界最大規模の石油施設や油田が集中する地域である。現在、サウジアラビア・イエメン軍の連合軍とフーシを支援するイランとの内戦が続いているが、今回はフーシがサウジに対してミサイルやドローンでの攻撃を始めた。
1000キロメートル離れているサウジ東部油田地帯を10機のドローンで攻撃した。1970年代の湾岸戦争のときとは異なり、攻撃の兵器も進歩している。
フーシは影響下にあるメデイアを通じ、10機のドローンで攻撃した。2015年に始まったイエメン内戦は同国のハディ暫定政権を支えるサウジとイランの「代理戦争」といわれている。8月にもイエメンの支配地域から1000キロ離れたサウジ東部の油田地帯を攻撃した。この周辺には世界最大の規模の石油施設や油田がある。
攻撃が伝えられたときには原油の11月先物の相場が一時は18%急騰したが、その後は10月先物が+11%に落ち着いている。
攻撃後、米国政府はイランの介入を攻撃したが、同国の政府筋は介入を否定している。
しばらく中東での紛争が沈静化していただけに今後の成り行きが注目される。