先週、繰り返されたNY株の波乱が今週は落ち着いてきた。
今週の米バロンズ誌は新春の座談会10人のメンバーにインタビユーし現下の相場分析と目先の投資戦略について取材した。
10人とも目先は売られ過ぎということで一致しているが、ここで相場の波乱が終わり昨年後半から今春みられたような反騰相場を明快に予想する人は皆無である。
ゴールドマン・サックスのアビー・コーヘンが現在のS&P500のPER12倍は歴史的な平均値17~18倍で見ると割安でS&P500は年末には1400(昨日は1193)と現在の水準より+17%上昇するとみる。それにしても往年のように投資家に大きな感動を与えるような見方は出なかった。
われわれの目下の関心事は来週26日に米国のジャクソンホールでの世界の中央銀行総裁の集まりである。米連銀が招待する恒例の行事である。
昨年はバーナンキ議長がQE2(第2次金融緩和)に言及し、現在のように低迷していた世界の株価の反転のきっかけをつくつた。ことしも市場では期待観が強く、それに対してバーナンキ議長はなんらかの形で答えるだろう。当然、来週にかけてヘッジファンドはショート・ポジションを減らすだろう。
東京市場では市場の大きな柱になったソーシャル・ゲーム関連の押し目をどこで買うかに注力したい。