NY株は猛反発した。
連銀のFOMCが終わったが声明文をめぐって発表直後には評価が固まらず相場は6回も方向を変えた。しかしバーナンキ議長の「2013年まで現在の低金利を継続する」という決定を評価し、これまでの相場の下落が過剰反応であったという判断が優勢になった。
期待されたQE3(第3次量的緩和)という具体的な政策は出なかったが、「必要ならどんな手でも打つ」というこれまでの発言を再確認した。
金融株にはショートカバー(買い戻し)が殺到しバンク・オブ・アメリカは+17%、シティは+14%であった。
特に市場が注目したのは「2年間はゼロ金利を継続する」というメッセージである。連銀が市場と危機感を共有したことに安心感が拡大した。恐慌についての長年の研究で景気には市場心理が大きく左右するという確信から生まれたバーナンキ議長の行動である。
ただ先週末比でみるとNYダウ平均は-1.8%、日経平均は-3.9%。本日の東京市場が9300円を超えてさらに一段と上昇するかどうか、欧米の株価の今後の動きの先陣役を務めることになる。