足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の壁が抜けた

2006-12-14 16:49:50 | 株式

日経平均は1万6829円と、10月26日の1万6811円を越えた。NY株は10月に1万2000ドルの壁を突き破ってから、きれいな上昇トレンドに入ったのに、東京市場は11月には逆に10月の高値から1000円も下の方へいってしまった。

別にファンダメンタル面では全く問題がないのに、下げた理由は市場の需給関係である。つまり信用取引の期日が個人投資家のセンチメントを圧迫した。本日の1万6800円台への回復は心理的には大きな壁を突き破った。

中小型株や新興市場の銘柄にも元気が出てきた。ウォール街でも季節的にみて1月にかけて上昇トレンドを期待する向きが多い。

今週、初めに時価発行の値決(8878円)が決まったSUMCO(3436)に注目している。今月20日に株券が出るが、相場を圧迫するようなら絶好の買い場になる。先のコマツ電子金属の買収と設備資金の調達が目的である。300ミリ・ウエハーの生産では信越化学グループを抜いてシェアーは33%と世界でトップになる。信越化学が30%。それにしても両社で世界の60%以上の占有率になる。「日本のものづくり」の強さの証明である。

ハイテク株には季節性がある。ウォール街でもハイテク株の人気の復活がみられる。マイクロソフトやIBMなど大物にも見直し人気がでてきた。マイクロソフトの新ソフト「VISTA」がPCの需要を盛り上げるだろう。

新年の銘柄としてSUMCOに注目している。