足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

1月効果が出る

2006-12-11 17:44:19 | 株式

今週のウォール街の最大の焦点は火曜日の米連銀FOMCである。金利据え置きでコンセンサスは一致しているが、会合後の声明文に市場の関心が向けられる。

来年にも利下げを示唆するようなコメントが出るかどうか?金利先物市場での気の早い投資家は新年の利下げの可能性を信じて行動を始めた。

ウォール街には「1月効果」という言葉がある。例年、12月には投資家はその年の売買益から手持ち株の損を差し引いてもらうために月末には損切りをする。したがってクリスマス直前の株価は軟調になるが、売却資金は新年1月には市場に還流してくる。これまでの株価の習性では小型株に人気が集まる。今年の7月のNY市場の相場の安値時には「大型株か小型株か?」の議論が盛んであったが、振り返ると両方ともが上昇し、その種の議論はナンセンスに終わった。

東京市場だが本日はジャスダック平均が11日連騰、マザーズ指数は安かったが売買代金が1400億円超になった。

小型株や新興市場への個人投資家の資金の還流の証明である。ウォール街での1月効果と同じように、東京市場でも今年は1月効果が実現しそうである。

そこで思い出すのは世界最大のマンジェラン・ファンドを育てたピーター・リンチの言葉である。

「花を引き抜き、雑草に水をやる」の愚をしないことである。目移りせず現在の手持ち株が年末にかけて一段高する可能性も考えておこう。