ピムコ(PIMCO)の経営者であるビル・グロスといえば、債券投資の世界のウォーレン・バフェットといわれている。
昨日、ニューヨークで開かれたロイターの投資サミットにテレビ出演し、「今週のFOMCでは金利は据え置かれるが、1月の2日間のFOMCではかなり具体的に利下げのメッセージを出すだろう」と語った。
「利下げをする前にはFOMCで市場を1~2回びっくりさせるような声明文をまず出すことになるだろう」という。
彼はいま60兆円近くの債券を運用しており、20世紀が生んだ最高の債券投資での成功者といわれている。
「連銀が利下げ政策に入るとドルは軟化をはじめ2007年中には-5%になる」とドル安を予想した。
利下げの時期であるが金利先物市場の読みでは6月までには確実に利下げがあるとみている。
ただ2007年の米国経済は住宅市場は軟調だが、輸出とサービス・セクターが好調でリセッションにははいらないとみる。
エコノミストではなく実践家の予測だけに彼の見方には耳を傾けなければならない。
株式市場について、彼の見方を延長するならば2007年は金利の低下に支えられて引き続き上昇トレンドをたどるということになる。
さて本日の新興市場は一服したが、12月のIPO(新規公開)も後半戦にはいる。初値投資で成功できる銘柄が出てくる。ユニークな銘柄が散見される。