ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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にゃんこの団体交渉

2012-10-19 05:15:24 | 日記
唐突ではあるが、我が家には2匹のにゃんこがいる。

1匹が“もこ”(見た目が「もこもこ」だから)。
もう1匹が“びく”(性格が「びくびく」だから)。
どちらも捨て猫だったのだが、縁あって我が家の一員となっている。

にゃんこにもいろいろいるだろうが、我が家の2匹は基本、別行動をとっている。

ご飯も別々の時間に食べる。
昼寝も別々の場所。
たまに“びく”が“もこ”にちょっかいを出し、おっかけっこするのだが、しばらくするとまた別々のところでゴロゴロしている。

そんな2匹が、一致団結して意思表示をしてくることがある。

“もこ”は我が家に来てすぐに持病が見つかり、週に一度、飲み薬を与えている。
この薬はただの粉末であり、そのまま飲ませることができない。
また、普段与えているえさ(乾燥したペレット状のもの)に振りかけても、食べ残す心配がある。

そのため、ペースト状の特別なえさに混ぜて与えているのだが、このえさが大層美味らしく(人間が嗅いでも美味そうなにおいがする)、薬の準備、端的に言えば、えさが入った缶詰の「パカッ」と開く音がした途端、「ふにゃーん」と鳴いて催促してくる。
また、“びく”にも薬を混ぜずにおすそ分けしているため、同じく「パカッ」と音がすると寄ってきて「ふにゃーん」。
えさを入れた皿がピカピカになるほど、きれいに残さず食べるのである。

で、問題は缶詰の「パカッ」。
我が家には(というか一般の家庭には)数々の缶詰があり、“もこ”に薬を与えるとき以外にも当然のことながら「パカッ」と音がする。
すると、どうなるか。

台所の下で、2匹そろって「ふにゃーん」の大合唱。
「ダメ!違うの!」と叱っても、絶対にあきらめない。
そのうちに「ふにゃーん」が「ふまーん(不満)」に聞こえてくる。
こうなると、もうこちらの負け。
仕方なく特別なえさを与え、不満をなだめているのである。

労働運動は「みんなでやる」が基本。
普段はバラバラな2匹の、見事な団体交渉。
運動の基本を考えさせられる、そんな我が家の“にゃんこ達”なのである。

<北陸のマイルド・アワちゃん>