年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

S先生のこと

2011-11-18 00:00:00 | Weblog
 水処理会社のT君からメールがきた。それによるとS先生が広島の廿日市で亡くなられた、明日が告別式である、と書かれてあった。確かまだ70才半ばである。私の高3の担任の先生であった。同窓会のおりに度々お会いしていたけれど一昨年の同窓会に欠席されていたので気になっていた。S先生は、県内の数箇所の高校で校長を勤められて、最後の年は中央高校の校長で退職された。よく生徒の気持ちを考えてくれる先生であった。私の進学時にも、希望する大学に落ちた際、職員室に呼ばれて、どうするか、どうしたいかと聞かれた。その時私は、理系で学んでいた3年間を放棄して、たまたま受けた文系の大学に行くことを話すと、先生は、それでいいのか、それで君は納得できるのか・・・と話を聞いてくれた。特に卒業式が終わり、体育館から教室に帰って、最後のホームルームの1時間のあいだ、S先生は、はなむけの言葉に代えて、原語でローレライの歌を歌ってくれた。涙を流しながら歌う先生を、私は最前列の席でその歌を聞いた。S先生の流す涙の意味を考えながら歌を聴いていると自分も涙がにじんできた。周りのクラスメートを見回すとみんな涙を流していたことを昨日のように思い出される。合掌