YS Journal アメリカからの雑感

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Navy Seals の裁判の結果

2010-04-23 13:09:07 | アメリカ政治
Navy Seals の裁判で、収監中のテロリストに暴行を加えたとの罪で軍事裁判に欠けられていたNavy Seals の1人に、バグダッドの軍事裁判所で無罪判決が下った。(訂正:前回のエントリーでは2名としていたが、3名だった)今後、2人の裁判もあるが、無罪の可能性が高くなった。

捕獲されたテロリストの証言だけを証拠としていたので、元々立件が難しいと考えられていた。

Navy Seals には不名誉除隊を受け入れれば、軍法裁判には掛けないと言う司法取引も示されたようだが、3人はこれを受け入れず、引き続き勤務することを望んで、敢えて裁判を選んだ。

Navy Seals の軍事裁判の件は、ちょうど911の首謀者の裁判が、New York 市でアメリカ国民と同じ権利を与えられて、刑事裁判に掛けられると同じ時期に報道されたため、根本的な矛盾に対しての批判が湧き上がっていた。今回の無罪、又、非難轟々であった911の首謀者の裁判が刑事から軍事、場所もキューバ収容所内の軍事法廷に変更になる可能性が高くなり、一年越しで、トチ狂った判断をし続けてきた司法長官(ひいてはホワイトハウス)も、少し、まともな方向に戻ってきた様である。

今後、911の首謀者の裁判の件も引き続きフォローしていくつもりだ。軍を崇拝するわけではないが、命をかけている人々を政治活動の一環でもてあそぶ事に憤りを感じる。

まずは、Navy Seals 1人の無罪を祝い、残り2人の無罪を祈り、今後も希望している軍勤務を続けられる事を願うと伴に、軍での活動でさえ、政治的にならざるを得ない事気の毒に思う。