暘州通信

日本の山車

◆左甚五郎 船井神社の絵馬

2006年01月16日 | 日本の山車 左甚五郎
◆左甚五郎 船井神社の絵馬
 京都府船井郡八木町の船枝(ふなえだ)にある、船井神社(ふないじんじゃ)は郡名にもあがる古社であるが、その拝殿には金網におおわれた「絵馬」があがっている。この絵馬は甚五郎 の作だといい、馬は首に鈴をつけているが、馬は夜になると水を飲みに出かけたが、その鈴の音がやかましく眠りを妨げるというので、馬が抜け出せなくうするため金網で覆ったのだという。
 近年、競馬に凝ったひとたちがひそかに必勝を祈願して参詣するらしい。噂では結構ご利益があるらしい。
表筒之男、中筒之男、底筒之男の住吉三神を祀る神社として創建され、その後、武甕槌、経津主、天児屋根、比売の四神を併祀したという。比売はだれをさすのか不明であるが、大分県の宇佐神宮の比売神とおなじ? と推定されている。

◆左甚五郎 上野東照宮唐門の昇龍・降龍

2006年01月16日 | 日本の山車 左甚五郎
◆左甚五郎 上野東照宮唐門の昇龍・降龍
 上野東照宮唐門の昇龍・降龍は甚五郎の作。
唐破風屋根のある四脚門は、慶安四年(一六五一)に上野東照宮が造営された当時のもの。唐門の扉には梅に亀甲透かし彫刻がある。龍は近くの不忍池(しのばずのいけ)へ水を飲みに行ったという伝説がある。

●173 佐賀県鹿島市の浮流、茨城県日立市の風流

2006年01月16日 | 日本の山車
佐賀県鹿島市には育成の面浮流、浅浦の面浮立が行われるほか肥前方面にも多くの例がある。茨城県日立市神峯神社の祭礼には「宮田の風流物」とよばれる巨大な山車が曳かれ、からくり人形戯が披露される。
 俗をはなれ「雪月花」を賞でるひとを「風流人」などとい、「俳人を風流人」とみたてる。
 では、松尾芭蕉奥の細道にある、「風流のはじめや奥の田植歌」はどちらをいうのであろう。 芭蕉は東北への旅でであった「最初のふうりゅう」であるとし、「俳諧とふうりゅう(風流)を同列におく」風流ごと、と解説しているものがすくなくない。だが、芭蕉が旅のはじめにであったのは「田植歌・田楽、猿額」などの「風流(ふりゅう)・民俗行事」だったであろう。したがって、「風流(ふうりゅう)」という観念的概念ではないとおもう。「風流(ふりゅう)か? 風流(ふうりゅう)か? そちらをとるかで俳句の解釈が変わってしまう。