暘州通信

日本の山車

●173 佐賀県鹿島市の浮流、茨城県日立市の風流

2006年01月16日 | 日本の山車
佐賀県鹿島市には育成の面浮流、浅浦の面浮立が行われるほか肥前方面にも多くの例がある。茨城県日立市神峯神社の祭礼には「宮田の風流物」とよばれる巨大な山車が曳かれ、からくり人形戯が披露される。
 俗をはなれ「雪月花」を賞でるひとを「風流人」などとい、「俳人を風流人」とみたてる。
 では、松尾芭蕉奥の細道にある、「風流のはじめや奥の田植歌」はどちらをいうのであろう。 芭蕉は東北への旅でであった「最初のふうりゅう」であるとし、「俳諧とふうりゅう(風流)を同列におく」風流ごと、と解説しているものがすくなくない。だが、芭蕉が旅のはじめにであったのは「田植歌・田楽、猿額」などの「風流(ふりゅう)・民俗行事」だったであろう。したがって、「風流(ふうりゅう)」という観念的概念ではないとおもう。「風流(ふりゅう)か? 風流(ふうりゅう)か? そちらをとるかで俳句の解釈が変わってしまう。

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