暘州通信

日本の山車

◆左甚五郎 毘沙門堂の山猫の面

2006年01月21日 | 日本の山車 左甚五郎
◆左甚五郎 毘沙門堂の山猫の面
 毎年三月三日、南魚沼市浦佐では日本三大奇祭のひとつ、押し合い祭が行われる。
舞臺となるのが普光寺の毘沙門堂で、信者より奉納された大ローソク)数百本に点火され行われる熱気あふれる祭は、鈴木牧之の「北越雪譜」に詳しいが、およそ1200年前坂上田村麻呂により建立されたといい、縁日に多くの信者が他人より早く祈願しようと押し合ったのが押し合い祭のはじまりだという、以前は毎年正月3日だったのが、明治6年から3月3日に行われるようになった。
左甚五郎が越後の旅の途中立ち寄り、毘沙門堂の山猫退治の話を聞いて、山猫の面を毘沙門堂、玄関棟木のうえに彫ったものが伝わる。この面は押合祭のあと、3月7日の暁と夜更けに鳴くという言い伝えがある。