猛暑最後の日となると予報されていたが、朝の内はいくらか涼しさも感じて、スケッチ仲間と鎌倉街並みを描こうと出かけていた。
極力暑さを避けられるポイントを模索していたが、木陰のありそうな旧華頂宮邸や鎌倉文学館などは、生憎休館日となっていたので、若宮大路に面しているレトロなビルの三井住友銀行(元ラルフローレン鎌倉店)に挑戦した。
以前からあのレトロな雰囲気がある洋館として、鎌倉では異彩な輝きがあり、描きたいとマークしていたところである。
「白い館」としてお洒落な館は、ラルフローレン鎌倉店が撤退後は長く空きビルであったが、昨年銀行として改装OPENしていたが、レトロな雰囲気は残念ながら消えていたようだ。
段葛の散歩道から描いていたが、まもなくサクラの枝落としと清掃が行われ、追い出されて止む無く反対側の歩道からの着彩となったが、歩道も狭く早々に退散して昼食休みへと移動した。
午後には、いつも間にか真夏の様相となり猛暑になっていたので、鶴岡八幡宮境内へと向かい木陰からのスポットを探し、舞殿前から本宮を仰ぐ場所に腰を据えた。
舞殿周辺では、八幡宮のシンボルであるハトが出迎えて、パフォーマンスを披露してくれた。
境内では、例大祭を控えて準備が進められており、流鏑馬の行われる路には砂が入り、16日には勇壮な神事が繰り広げられるそうです。
スケッチブックを広げていると、この日も外国人ツアー客が多く見られ、香港から来たという客から、写真を取らせて欲しいと言われOKしたが、どこから来たのか?など聞いてみると全く英語も日本語も通じない。
写生する光景って中国人には珍しいのだろうか?
朱色に塗りつぶされた舞殿や本宮の構造は、複雑極まり 特に屋根や庇の構造は眼に入りいつものことながら苦労する。
いつの間にか横の植え込みには、猫が近寄ってきて、「上手いにゃ~」と声を出して残暑を未待ってくれたのだろうか?
手抜きと簡単描写に工夫しながらの挑戦でしたが、猛暑との闘いも限界に達して、仕上げを諦めて早々に腰を挙げて休憩所へと避難して涼をとった。
この日の境内は、暑さのためか比較的空いており、白旗神社や源平池の蓮池周辺を散策して、小町通りから帰路に着いた。