湘南に本格的な夏の到来を告げる暁の祭典「浜降祭」が茅ヶ崎西浜海岸で開催され見てきました。
浜降祭は、毎年海の日に、早朝から茅ヶ崎市と寒川町の34社・39基の神輿が神社を出発して西浜海岸に集まりみそぎを行うという「かながわの祭り50選」にも選ばれている伝統のお祭りで、快晴の一日となり、会場の西浜には、想像を超える多くの人が集まり、湘南の夏を祝う光景が見られました。
西浜海岸に着いた時には、全ての神輿が幟を立てて西浜海岸の浜に、寒川神社を中央に34社の39基の神輿が並び、青空を背景に輝かしい光景が見られました。

神輿の列の中央には、相模一之宮の寒川神社の神輿が置かれ、菊の御紋が飾られて他社の神輿とは異なる別格の姿が見られます。

西浜海岸からは、雲一つない富士山が見られ、神事が行われる前でしたので多くの担ぎ手お休みでした。

神事では、のりと奏上、玉串拝礼が行われ、各神社や祭りの関係者、地域の団体の方々が参拝し、お米やお酒、果実が奉納されて、国家安全・五穀豊穣・海の安全を願う神事が行われました。


神事が行われた後には、神輿が海に降りるのを待ちながら、多くの観客が浜に降りて神輿の発輿を待ちながら水遊びしていました。

約1時間の神事が終わると、鶴嶺八幡宮の神輿が先駆となり、寒川神社の木腰を先導して、各社の神輿が次々に浜に向かって進み、「ドッコイ・ドッコイ~ドッコイソ~レ」と威勢のいい声を発して、鈴の音やタンスの音が響きわたる雰囲気となり、多くの見学者と共に祭りを祝っていました。



寒川神社の神輿進行では、多くの幟りを掲げて宮司や担ぎ手と観客が声を合わせて進み、荘厳な雰囲気が感じられました。




神事の後には、全ての神輿が海中に降りる(浜降り)禊ぎは見られませんでしたが、一部の神輿が波が立つ海に入ると、多くの見学者で撮り合っていました。




浜を練り歩いた後は、各社の神輿が声を掛け合いながら、パワー溢れる姿で発輿して、地元へ向かっていきましたが、会場では担ぎ手と関係者で埋め尽くされて、大変な賑わいとなっていました。











猛暑の中で担ぎ手の頑強さが溢れる光景が見られ、今年も湘南の海開きが行われましたが、湘南の伝統の賑わいを感じるひとときでした。