体育の日を迎えて秋空の下で、家族揃って、地域でのスポーツイベントなどに参加して、心地よい汗をかいた人は少なくない。
文部科学省よりの発表によると、年々子どもの体力低下傾向が見られていたが、一部では上向きに転じているそうである。
NHKなどの専門家の話に非常に興味をもって見ていた。
子どもの運動能力は、生まれながらに決まっているやに思われがちであるが、決して先天的なものではなく、
後天的な要素に大きく影響されるそうである。
未就学の幼児期に、運動に興味を持ち好きになり、得意になって遊ぶ事が運動能力を高めることになるのだそうである。
神奈川県のスポーツ振興審議会でも、『幼児期のスポーツ・運動振興施策』について論議検討されていると聞いているが、
幼児期に、「走る・跳ぶ・投げる」の運動の基礎的三要素を如何に多く経験するかが、重要であり、
幼児期の様々な運動は遊びの経験であり、遊びと言うのは興味を持てばとことん行動せずにはおられない要素を含んでいる。
問題は、親が如何に子どもに対して運動(遊び)に興味を持たせてやらせるかで、運動嫌いの子どもに、
無理やりやらせれば逆効果を生むだろう。
過日、近くの幼稚園の運動会に呼ばれて、その子どもたちの活き活きした姿をみて、関係者に伺ったところ、
やはり、幼児運動保育を専門に教えているスポーツクラブの指導を得ていると聞いて納得したのである。
このスポーツクラブだけではないが、関東エリアだけでも各地に幼児専門の運動保育園が開設されていて、
多くの幼児が通って、実に楽しそうにスイム・体操・サッカー・バスケットなどをこなしているのが、テレビでも紹介されていた。
決して両親の運動神経を受け継いでいるのではなく、幼児期に運動の基礎的動きを身につけることが生涯の能力向上となるようだ。
我が家も、子ども達の幼児期から共にスポーツを楽しんできたが、実感しているのである。
例えば、女子のボール投げは、一般的に見ていてバランスが悪くぎこちないが、あれは幼少期に、投げた基礎経験が無いからである。
男女の差は無く、如何に幼児期にボール投げの基礎を身につけたか否かであり、
我が娘には息子と一緒に徹底的に基礎を教え込んでいたので、ボール投げは実に様になっている。
また、小学校時代から、両親と共に「親子マラソン」を走っていたので、今では、各地でマラソンやトライアスロンなどを楽しんでいる。
少子化、核家族化など家庭環境の変化はあろうが、過程における両親の子供たちへの育ちへの考え方が一番であろう。