名古屋方面にキャリア教育の事例調査に出掛ける機会がありました。2日間で3ヶ所訪問という駆け足出張でしたが、それぞれに得たものは非常に大きかった。
愛知県瀬戸市の瀬戸商工会議所は、数年前から、「瀬戸市キャリア教育推進協議会」の中心的・主導的な役割を果たしています。瀬戸といえば「瀬戸物」で有名ですが、もともと、地域の特産品である瀬戸物づくりをどの学校でも取り組んでいた(市内すべての小・中学校が窯を持っているという。さすが!)という経緯もあり、地域の人が子どもたちの教育に関わるのはごく当然のこととして受け止められていたとのこと。キャリア教育の下地は十分あったのですね。
文部科学省は今年度から、東京都杉並区の和田中学校をモデルに、中学校区単位で、地域住民が学校を様々な形で支援する「学校支援地域本部」事業を進めていますが、瀬戸市もこれに取り組んでいます。驚いたのは、瀬戸市の場合、「本部」の事業すべてがキャリア教育であるということ。これってもしかしたら、理想の形なのかもと思っています。
「キャリア教育」って、いまだに何か特別なことをしなければならないような受け止め方をされますが、これまで地域や社会教育が取り組んできた、たとえば自然体験やボランティア体験の事業だって、見方を少し変えるだけで「キャリア教育」になる。もちろん、学校の授業も同じです。要は、学校だけでなく、地域のいろんな「大人」が子どもたちの教育に関わりましょう、そして、その一つの切り口がキャリア教育だと考えています。
「一つの」と書きましたが、本当は「唯一の」と呼んだって一向に差し支えないと思っています。将来、どんな大人になるの?どんな生き方をするの?どんな仕事をしたいの?…そういう問いかけを、子どもたちに対して、大人たちはもっとしていくべきです。そのための「唯一の」手段がキャリア教育でしょう。
話を瀬戸市に戻しますが、そういう意味で、学校支援地域本部がキャリア教育「だけ」をやるというのは、当たり前のことなのかもしれません。地域の大人が何のために子どもたちの教育に関わるのか? 「安全・安心」という目的もあるでしょうが、やっぱり究極は、将来地域や社会をきちんと支えることができる子どもたちを育てていくためですよね。瀬戸市は、教師、保護者、地域住民、企業といったあらゆる大人が、そういう意識を持って学校や地域社会における様々な子どもたちの学びの場を支援しています。そういう仕組みがきちんとできています。産業界の取りまとめ役である商工会議所が、その中心にいるというのは何と心強いことか。うらやましい。
今回お話しをしていただいたのは、瀬戸商工会議所の「燃える男」、加藤さんという方と、コーディネーターの女性お二人でした。加藤さんは、さっそくご自身のブログ「瀬戸で働く若者のblog」で、今回の訪問について触れていただいています。ありがたいことです。
瀬戸の取り組みは、こうすればうまくいく、という見本みたいなものです。たくさんの「やる気」とノウハウをいただきました。今後、生かしていきます。
愛知県瀬戸市の瀬戸商工会議所は、数年前から、「瀬戸市キャリア教育推進協議会」の中心的・主導的な役割を果たしています。瀬戸といえば「瀬戸物」で有名ですが、もともと、地域の特産品である瀬戸物づくりをどの学校でも取り組んでいた(市内すべての小・中学校が窯を持っているという。さすが!)という経緯もあり、地域の人が子どもたちの教育に関わるのはごく当然のこととして受け止められていたとのこと。キャリア教育の下地は十分あったのですね。
文部科学省は今年度から、東京都杉並区の和田中学校をモデルに、中学校区単位で、地域住民が学校を様々な形で支援する「学校支援地域本部」事業を進めていますが、瀬戸市もこれに取り組んでいます。驚いたのは、瀬戸市の場合、「本部」の事業すべてがキャリア教育であるということ。これってもしかしたら、理想の形なのかもと思っています。
「キャリア教育」って、いまだに何か特別なことをしなければならないような受け止め方をされますが、これまで地域や社会教育が取り組んできた、たとえば自然体験やボランティア体験の事業だって、見方を少し変えるだけで「キャリア教育」になる。もちろん、学校の授業も同じです。要は、学校だけでなく、地域のいろんな「大人」が子どもたちの教育に関わりましょう、そして、その一つの切り口がキャリア教育だと考えています。
「一つの」と書きましたが、本当は「唯一の」と呼んだって一向に差し支えないと思っています。将来、どんな大人になるの?どんな生き方をするの?どんな仕事をしたいの?…そういう問いかけを、子どもたちに対して、大人たちはもっとしていくべきです。そのための「唯一の」手段がキャリア教育でしょう。
話を瀬戸市に戻しますが、そういう意味で、学校支援地域本部がキャリア教育「だけ」をやるというのは、当たり前のことなのかもしれません。地域の大人が何のために子どもたちの教育に関わるのか? 「安全・安心」という目的もあるでしょうが、やっぱり究極は、将来地域や社会をきちんと支えることができる子どもたちを育てていくためですよね。瀬戸市は、教師、保護者、地域住民、企業といったあらゆる大人が、そういう意識を持って学校や地域社会における様々な子どもたちの学びの場を支援しています。そういう仕組みがきちんとできています。産業界の取りまとめ役である商工会議所が、その中心にいるというのは何と心強いことか。うらやましい。
今回お話しをしていただいたのは、瀬戸商工会議所の「燃える男」、加藤さんという方と、コーディネーターの女性お二人でした。加藤さんは、さっそくご自身のブログ「瀬戸で働く若者のblog」で、今回の訪問について触れていただいています。ありがたいことです。
瀬戸の取り組みは、こうすればうまくいく、という見本みたいなものです。たくさんの「やる気」とノウハウをいただきました。今後、生かしていきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます