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カクレマショウ

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津軽三味線奏者・渋谷幸平

2004-09-17 | ■私の好きな歌
津軽三味線奏者の渋谷幸平さんの演奏&語りを聴きました。

彼は弱冠23歳。津軽(黒石市)出身・在住の数少ない若手奏者として活躍中です。今日は「津軽おはら節」「津軽じょんから節」「津軽おはら節」の3曲のみの演奏でしたが、若手らしい歯切れのよい演奏でした。また、演奏合間のトークは、彼の誠実な人柄を十分に感じさせてくれるものでした。

幼稚園の時にテレビで津軽三味線の演奏を見てすっかりその魅力にとりつかれてしまい、幼稚園でもウォークマンで津軽三味線を聴いていたという話もオドロキでしたが、9歳でようやく親の許しを得て習い始めてから、三味線一筋の青春時代を歩んできたということに二度びっくりでした。

みんなと同じことをするのが安心だし当たり前という風潮の中で、決して一般の子ども受けはしないだろう津軽三味線とともに10代を過ごしてきたのですから。中学校の文化祭で演奏したとき、最初は冷やかしの声が上がったものの、サビの部分ではしっかり友だちの心をとらえ、終わった後に「すごいな」と言われた時に、初めて自分が仲間に認められたと思った、という話にはジワっとくるものがありました。

それから「デビ夫人&吉田兄弟」のエピソードも楽しかった。「ここだけの話」と言っていたので
ここに書くのは控えますが、彼の「速弾き」に対する複雑な思いがとてもよくわかりました。彼の言うとおり、「津軽のペース」で弾けばいいと思うし、その弾き方で彼なりの境地を開拓できたらもっとすばらしいんじゃないかと思いました。

昔、青森の「だびよん劇場」で今は亡き高橋竹山の演奏をいちどだけ聴いたことがあります。あのときの全身ざわめくような感動は忘れられません。竹山は特別な存在にしても、あんな「じゃわめぎ」を与えてくれるような奏者に成長してほしいと強く願っています。

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