以前、会議の進め方について書いたことがありましたが、今日の「会議」は「会議」とさえ呼べないようなしろものでした。各担当からの報告とトップからの施政方針演説のみ。形式上、何か意見は?と求められたものの、とても意見を言えるような雰囲気ではありません。たぶん満足しているのはトップの人だけで、私たちのやる気を喚起してくれるようなものではなかったことは確かです。
組織の一員として私たちが「ライン」の中に組 . . . 本文を読む
『じょうずに聴いてじょうずに話そう』(学文社、2001年)は、コミュニケーション・スキルやカウンセリング・マインドを実践的に学ぶことができる良いテキストですが、その中で、ホールという人の説として、コミュニケーションの質による二つの「文化」の違いが紹介されています。
言語メッセージに頼らなくても人々が深い人間関係で結ばれているような文化を「高コンテキスト文化」と呼び、逆に言語コードを駆使してメッセ . . . 本文を読む
昨日の続きになりますが、社会文化アニマシオンに注目したのはフランスだけではありません。スペインでも1975年にフランコ独裁政権が幕を降ろし、社会労働党が政権を握ると、急速にアニマシオンが普及していきました(スペイン語では、アニマトゥールをアニマドールと呼びます)。
スペインのアニマシオンの中で特に注目されたのが、「読書へのアニマシオン」の取組みです。青少年雑誌の編集長、モンセラット・サルトは、1 . . . 本文を読む
「アニメーター」というと、通常は「アニメを作る人」。しかし、「生気を支えるもの」というもう一つの意味があります。英語の“animator”は、ラテン語の“anima”(魂、生命)に由来する言葉で、どちらにしても、命を吹き込むものという意味が込められています。アニメも、静止している絵に「命」を吹き込んで動いているように見せるわけですから。「アニミズム」(自然界のあらゆるものに霊魂が宿っているとする考 . . . 本文を読む
青年塾のワークショップが終わりました。
「突撃インタビュー」は、各グループともそれぞれ独自の方法でインタビューを行ってくれました。街頭インタビューあり、1ヶ所のみのじっくり型あり、アンケート方式あり。それぞれが設定したテーマに基づいて、「訊きたいことを聴いて」来ることができたようです。またインタビューの結果も短時間でうまくまとめ、心に響くプレゼンをしてくれました。
このようなワークショップでは . . . 本文を読む
「青い森未来を創る青年塾」という講座のファシリテーターをしてきました。概ね18歳から35歳程度の青年を対象とし、意識改革とネットワークづくりを主眼とする3日間宿泊での研修会です。
私が担当したテーマは「訊いて、聴いて、効くんです!─突撃インタビューに行こう─」というものです。グループごとに、自分たちの今の興味に沿ってインタビューシートを作成し、実際に街にインタビューに出かけていき、取材した内容を . . . 本文を読む
以前、職場で「こんな会議はイヤだ!」というワークをしたことがありました。
・いつ終わるのかわからない会議
・声の大きい人の意見が優先される会議
・さんざん話し合いさせといて最後はエライ人が決定する会議
・たたき台のない会議
・論点があちこち飛ぶ会議
・落としどころが最初から決まっている会議
賛同者が多かった意見はこんな感じですが、これほど毎日のように会議(簡単な打ち合わせも含めて)をやっていな . . . 本文を読む
今日ははまったくの受け売りなのですが、せんだい・みやぎNPOセンターの加藤哲夫さんから「ネットワーク3原則」というのを聞いたことがありました。自分が今まで信じてきたことと全く逆の考え方だったので、目からウロコが落ちる思いがありました。
ネットワーク3原則とは、
1 自分ができることは自分だけでしない。
2 他人に迷惑をかけることを恐れない。
3 一人ではとてもできそうもないことをする。
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6年ほど前に上田紀行氏の講演を聴いたときから、「つながり」と「しがらみ」という言葉がずっと気になっていました。
上田氏の著書『覚醒のネットワーク』(1989年、カタツムリ社)は、スリランカの悪魔払いの話から始まるのですが、スリランカでは孤独な人に「悪魔のまなざしが来る」と信じられているのだそうです。お互いにまなざし合っている時には悪魔はこないけれど、その暖かい輪から外れてしまうと途端に悪魔がやっ . . . 本文を読む