カクレマショウ

やっぴBLOG

ピラミッドとネットワーク

2005-04-11 | ■つながり・コミュニケーション
以前、会議の進め方について書いたことがありましたが、今日の「会議」は「会議」とさえ呼べないようなしろものでした。各担当からの報告とトップからの施政方針演説のみ。形式上、何か意見は?と求められたものの、とても意見を言えるような雰囲気ではありません。たぶん満足しているのはトップの人だけで、私たちのやる気を喚起してくれるようなものではなかったことは確かです。

組織の一員として私たちが「ライン」の中に組み込まれているのは当然理解していますが、それ以上に私たちの気持ちを仕事に駆り立ててくれるのは「スタッフ」としての自負です。それぞれがある一定の専門性を持ち、しかし少しずつ考え方が異なり、さらにそれを自由に言い合えるからこそ、おもしろい仕事ができるのではないでしょうか。何から何までみんなが同じ考えで縛られる職場からは、何も新しいものは生まれません。

「参加型社会」がいかにむずかしいことかということを今日の「会議」を見て改めて実感しました。みんなが平等に意見を述べ合うことができ、少数意見も尊重されるのが参加型社会だとすると、それはウェブ(クモの巣)型のネットワーク社会ということになります。しかし、現実には上意下達のピラミッド型の組織も当分は消え去る気配もなく、とりあえずはその両方をうまく調和させることが大切なのかなと思います。ヒエラルキーに組み込まれて仕事をせざるを得ない人が、別の組織では横のネットワークをフルに生かして活躍するといったような。

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