財政難に苦しむ地方自治体は、歳出の多くを占める人件費を抑えるために職員の数をどんどん減らしています。行政が行う事業そのものが減っていることも確かですが、実際、自治体の職員数が実際の業務量に見合ったものでなかったことも否定はできないでしょう。あの夕張市も、2004年の時点で、類似市の2倍以上の職員数(285人)を抱えており、一般財源経費に占める人件費の割合は50%を超えていたといいます。2006年度 . . . 本文を読む
去年の漢字は「偽」。ということで、朝日新聞は新年早々から「ニセモノ社会」というシリーズを連載しています。
1 あふれる裏切りの味(食の偽装)
2 誇り隠し「贋作」の村(著名な絵画の贋作を作る中国の村)
3 幻惑漂う 宮家の名(有栖川宮事件)
4 メタボ85センチの怪(厚生労働省のメタボリック症候群対策)
5 売られる博士号(ニセ学位)
6 表面 飾る政治家(政治家の経歴偽装やテレビ露出)
7 浮 . . . 本文を読む
そもそも「キレる」という言葉自体が嫌いです。やくざの世界を思い起こさせます。一般人がふつーに使うべき言葉ではないと思う。
しかも、「キレる」という言葉を使う、あるいはあてはまるのは血気盛んな若者の特権かと思っていたら、そうでもないらしい。最近は「キレる老人」も多いのだそうです。
朝日新聞の連載「キレる大人たち」への反響の中で、60~70代の人から暴言や暴力を受けたという訴えが多いという記事(2 . . . 本文を読む
六ヶ所村の核燃料再処理工場で、今月初めから高レベル放射性廃棄物である「ガラス固化体」の製造が始まりました。ガラス固化体とは、使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出して残った廃液を、溶かしたガラスと混ぜて固めたものです。つまり、原子力エネルギーを取り出したあとの、最終的な「核のゴミ」。使用済みの核燃料を「再処理」して再び燃料として使うのが核燃料サイクルですが、完全にはリサイクルできないわけで . . . 本文を読む
「事業を営むのはそれを通じて我々の身の回りや社会に何かプラスの変化を呼び込むため。事業で利益を出すのはそれを使って何か社会に貢献するため。利益を増やすのはその何かを広く深くするためです」
今日の日経新聞のコラム「核心」で紹介されていた米国のコーヒー会社、グリーン・マウンテン・コーヒーロースターズ(GMCR)のCSR担当副社長の言葉です。ビジネスはCSR(企業の社会的責任)のためと、ここまで割り切 . . . 本文を読む
安部前首相の辞任表明の時は、無責任だと非難したはずの民主党・小沢代表が、突然ボクもやめると言い出した。福田首相との密室会談で合意した「大連立」を職場に持ち帰ったら、副社長はじめ、社員のほとんどに反対されて嫌気がさしたらしい。
小沢一郎という政治家は、今は野党の民主党にこそ籍を置いていますが、この人は、実は自民党の古い体質をまだまだしっかり引きずっている人ではないかと思っています。先の参院選の際に . . . 本文を読む
「これでは『ボクちゃんの投げ出し内閣』です!」
今日の社民党の福島党首のコメント。「民主党の小沢代表に面会を断られたからという理由も子どもっぽいし。」に続いての決めゼリフでした。ここまで言われて悔しくはないのか、安部首相!と思いますが、この時期の辞意表明はタイミングとしてあまりにも最悪。他人にメイワクをかけないようにするのが大人の務めだとすれば、確かに子どもじみている。何言われてもしかたないのか . . . 本文を読む
どんな商売も、基本はマーケティング。ニーズがない商品をいくら売り出しても儲けにはつながりません。どんな商品が売れるのか、消費者・ユーザーにどんなニーズがあるのかを調べるのがマーケティングですが、それを一歩進めて、本来、生産者・メーカーが担うべき商品の開発や企画を、消費者が主体となって進めるという新しい生産のスタイルが確立しつつあるようです。
たとえば、「空想生活」というサイトがあります。ユーザー . . . 本文を読む
今年4月、JR東海は「リニア中央新幹線」の開通を2025年とすると発表しました。東京から甲府、名古屋、奈良を経由して大阪を結ぶルートのうち、とりあえず東京─名古屋間をこの年までに開業させるのだとか。
リニアモーターカーといえば、私たちが子どもの頃、「夢の超特急」として胸をわくわくさせた未来の乗り物です。その仕組みは、「磁気浮上式」で、「軌道上に磁気コイルを並べ、車両に取り付けた超伝導磁石との間で . . . 本文を読む
タクシーに乗って、自分にとって初めての場所に行かなければならない時って緊張しませんか?目的地が「有名な場所」ならいいのですが、知人の家などに向かう時など、住所を告げても、「住所言われてもわかんないんだよね」と言われたことがありました。なるほど、タクシーの運転手にとっては、「道筋」は頭に入っていても、「住所」はおおまかな地名程度しかインプットされていないのですね。
タクシーに限らず、観光地でもどこ . . . 本文を読む
公職選挙法では「ネット選挙」がいまだに認められていない、と昨日書きましたが、「ネット選挙」は事実上行われているようです。
昨日の日経ビジネスオンラインによれば、「公選法、ネットでなし崩し」というタイトルで、今回の参院選では、各党が12日の公示後も、党のウェブサイトで継続的に党トップらの街頭演説内容や活動記録を発信し続けているのだそうです。公職選挙法では、配布できる「文書図画」はビラやはがきに限定 . . . 本文を読む
参院選も投票日まで残すところ数日となりました。街頭を走る選挙カーのまき散らす「騒音」からもようやく解放されます。
選挙カーでの「連呼」について、今年の4月にYahoo!がネット意識調査をしています。それによれば、「選挙カーでの名前連呼は効果があると思う?」との問いに、73%(15270票)が「逆効果」と答えています。うなずける数字です。「うるさい日本」には慣れっこの日本人でも、選挙カーの連呼には . . . 本文を読む
いつも思うことですが、ファッションショーでモデルが着ている服って、ふだん、日常的にはとても着られないような服ですよね。「先進的」ととらえるにしても、じゃ数年後にああいう服が流行するかというとそうも考えられないし、ファッションデザイナーっていったいどういう了見でああいう服をデザインするのか私にはわかりません。「芸術」ととらえればいいのでしょうか。しかもきわめて非日常的な。それなら少しわかります。
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日本共産党の宮本顕治氏が亡くなりました。98歳の大往生だったとのことです。
ロシア革命(1917年)や日本共産党の結成(1922(大正11)年)よりも早く、1908年に生まれ、共産党がまだ非合法だった戦前に入党し、戦時中はほとんどを獄中で過ごし、そして合法となった戦後、共産党の大きな方向転換の立役者となった宮本氏の死は、一つの時代に終止符を打つものであることは間違いありません。
戦後の方向転換 . . . 本文を読む
安倍内閣の掲げる「美しい日本」づくりは教育の「再生」から、ということで鳴り物入りでスタートした教育再生会議。これまで、異例とも言えるスピードで、第1次、第2次の中間報告が発表され、年末には最終報告書が提出される予定になっています。中間報告書を読む限りでは、「再生」とうたうにはあまりにも小手先の改革案ばかりといった感じがして、最終報告にもそれほど期待はできそうもありません。
しかも、その担当室長の . . . 本文を読む