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カクレマショウ

やっぴBLOG

リスクとハザード─子どもたちからナイフを遠ざけることは。

2008-06-26 | ■教育
子どもの頃、筆箱にはいつも折りたたみ式の小さなナイフが入っていました。ナイフと言っても、ひげ剃り用のかみそりみたいな小さな刃のついたやつ。もちろん主な用途は鉛筆削りです。家にはハンドルのついた鉛筆削り機も持っていましたが、学校ではナイフを使って鉛筆を削っていました。鉛筆削りがとても上手な友だちもいて、頼んで削ってもらったり。時には指を傷つけることもありましたが(今でも傷跡が残っています)、そんな経 . . . 本文を読む

たった一人がいれば。

2008-06-17 | ■教育
秋葉原の事件から1週間以上が過ぎましたが、容疑者の男が青森県出身だったということで、地元にも大きなショックがいまだに残っているようです。「青森県のトップレベルの高校」出身ということがマスコミでも何かと取り上げられますが、「トップレベル」というのは、たまたま入学試験で平均点が高いということであり、「高校入試ではトップレベル」と正確に言ってほしいものです。そんなことあえて言わなくてもわかるじゃん、と言 . . . 本文を読む

「学生カバン」とはもはや言わないらしい。

2008-05-16 | ■教育
八戸大学の講師と市民団体「中学生の通学用リュックの影響を考える会」が、共同でおもしろい調査をしたようです(2008年5月4日付けデーリー東北)。青森県南の6市町村の中学生300名とその保護者を対象とした、通学用のリュックに関する調査です。 それによると、「リュックが重いと感じるか」という問いに、「非常に思う」(30.8%)、「かなり思う」(19.0%)、「どちらかというと思う」(25.5%)と、 . . . 本文を読む

大学の授業、高校の授業

2008-05-08 | ■教育
4年ほど前から、及ばずながら担当させてもらっている地元の短期大学での講義。今年度の授業も今日から始まりました。 今年はこれまでと違う科目を受け持つことになり、しかも履修者が90名近くいるので、結構なプレッシャーを感じています。でも、私は研究者でもないし、自分の仕事上の経験を生かした授業しかできないと割り切ってやるしかありません。何よりも、こういう機会を与えてもらって、自分の勉強にもなるし、たまに . . . 本文を読む

「部活動」にも発想の転換が求められているのかも。

2008-05-06 | ■教育
知り合いの娘さんは、小学校でずっと陸上をやってきて、この春入学した中学校でも陸上部に入ることを楽しみにしていました。ところが、入学式の日、思いも寄らない事態が。なんと、この春で陸上部の新入生は入れないことにしたと学校から知らされたのだとか。つまり、現2年生が卒業したら陸上部は廃止するということです。陸上部だけでなく、いくつかの部活動も同じ憂き目にあっているそうです。 この問題は、「中学校の部活動 . . . 本文を読む

せっかくの「美談」も…

2008-05-02 | ■教育
「川でおぼれている子どもを助けた」とか「道で具合が悪くなって倒れた人を介抱して病院に連れて行った」とか、青森では「屋根から落ちてきた雪に埋もれているお年寄りを助けた」とか、子どもたちが「善行」をして警察から感謝状をもらったという記事が、よく地元新聞の「地方版」なんかに載ります。彼ら/彼女らは、ある日昼休みに校長室に呼び出されて、警察の人から感謝状をもらう。 そういう状況に遭遇して、ほっとく方こそ . . . 本文を読む

「希望社会」と現実

2008-04-20 | ■教育
少子高齢化の加速化、腐敗する官僚制度、国民ではなく政局しか見ていない政治家、いっこうに先行きの見えない景気、国民の負担だけが増える中で、日本は本当に「希望社会」を作っていくことができるのか。 そんな思いから、朝日新聞が社説シリーズとして昨年10月から週1回のペースで連載してきた「希望社会への提言」全24回がこのほど完結しました。   1 連帯型の福祉国家へ   2 地域連合国家・ニッポンへ . . . 本文を読む

先生も親も、まず「大人」である。

2008-04-15 | ■教育
千葉県の県立高校で、入学金(9万円)未納の生徒2人を入学式に出席させなかったというニュース。その日のうちに保護者が入学金を納めて(1人は一部納入)、入学は認められたそうですが、「入学金を納めないと入学を認めないという県条例に従ったまで」と学校側は、判断は間違っていなかったと話しているそうです。 なんとまあ杓子定規なことよと学校の対応に驚きます。一生に一度の(たぶん)高校の入学式に出られなかった2 . . . 本文を読む

「呼ばれたい名前」と「さん付け運動」

2008-03-16 | ■教育
他人からどのように呼ばれるか。コミュニケーションの中で、それはとても大切なことです。もちろん相手によって呼ばれ方は違うだろうし、呼ばれてうれしい呼ばれ方もあるし、逆に「あなたにそんな呼ばれ方される覚えはない」とひそかに思うこともあるでしょう。あるいは、名前で呼ばれるか肩書きで呼ばれるか。「先生」という敬称については以前書いたことがありました。 立場を逆転させれば、相手をどう呼ぶか、ということに頭 . . . 本文を読む

「新留小学校」が語りかけてくれたこと。

2008-02-07 | ■教育
ほぼ日刊イトイ新聞のシリーズ「男のアンケート。」。2月6日のテーマは「男の涙」。男が涙を流す時ってどんな時? そこで紹介されていたのが、これを見て涙した人が多かったという「マクセルDVD」のウェブ版CM。知人が見てみたら、と教えてくれました。 鹿児島県の新留(にいどめ)小学校。全校生徒3人の学校が昨年休校することになり、その「最後の7日間」を追ったドキュメンタリーを、CMに仕立てたものです。女の . . . 本文を読む

体育館での授業

2008-01-22 | ■教育
昨日書いた高校での職業を考える授業。会場は、1学年全員が入れる会場ということで、当然「体育館」でした。久しぶりに学校の「体育館」というものに入ったのですが、体育館はあくまでも体育館だよなあとつくづく思いました。体育館は学校の中で一番広いので、全校集会や文化祭のステージ発表など、体育の授業や部活動とか「運動」以外の目的でもけっこう使われます。 でも、体育館は、生徒を集めて話を聞かせるとか、授業をす . . . 本文を読む

子どもたちへの投資─東通村の教育改革

2008-01-18 | ■教育
下北半島の北東部に位置する東通(ひがしどおり)村。村を挙げての教育改革に取り組んでいます。その取組は中央紙にも紹介され、全国から視察が引きも切らない。 東通村の人口は約7,700人。そのうち、小中学生は700人ほどだそうです。30年前と比べると、1,000人も減っています。村の面積が大きく、その中に29の集落が点在することもあって、かつて小学校は19校、中学校は17校もありました。そのほとんどが . . . 本文を読む

到底計り知れないもの…か?

2008-01-16 | ■教育
18歳の少年が母と弟妹3人を殺害・放火するという八戸の事件。 新聞に書いてありましたが、少年が中学生の頃、学校に行こうとしない少年を地域の民生委員が何度も訪ね、その結果、学校に通うようになったのだとか。少年が住むあの地域は、昔から公民館や子ども会活動が活発で、それだけ地域による教育がきちんと機能しているはずなのですが、それでもこういう事件は起こる。やるせない事件です。 殺害された2人が通う中学 . . . 本文を読む

塾の役割、教師の「総合力」。

2007-12-16 | ■教育
昨日の記事に、以下のようないいコメントをいただいたので、この場を借りて、お返事を。3点ほどにまとめました。 塾の教師 (やっぴファン) 学校の教師と、塾の教師は、役目が違うように思います。 もし、人間的には問題があるが、勉強の教え方だけは職人的に上手な人がいたとしたら、その人は塾の教師になればよいと思います。 学校の教師は、総合力が必要だと思うのです。 とっても勉強したいと思っているが、残念な . . . 本文を読む

ふぅ~ん。あの和田中でねえ…。

2007-12-15 | ■教育
ちょっと前になりますが、2007年12月9日付け朝日新聞の1面に、でかでかと載っていた「夜の公立中 塾が受験講座」の見出し。なにごとかと思って読めば、例の東京都杉並区立和田中学校で、来年1月から夜間の教室を使って大手進学塾の指導を格安で受けられるようになるのだという。名づけて「夜スペ」。察するに、「夜のスペシャル授業」の略か? うん、いかにも藤原和博校長らしいネーミング。 ただ、「夜スペ」の目的 . . . 本文を読む