遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

洞穴住居遺跡と能登ミカン

2011-01-14 13:37:25 | 海岸線を歩く

 大境漁港と洞窟入り口/小杉付近の海岸線

 薮田のトンネルを迂回して再びR160に戻り、以後は小杉(漁港),脇,宇波,脇方(漁港)~と、国道を淡々と歩き、2つ目のトンネルは中を通って阿尾から約2時間後の14:29,小境の大栄寺と言う寺に至る。
 そこから一息で小境海水浴場と言う砂浜のきれいな浜に出ると前方に海に突き出た小さな岬があり、そこに洞窟住居跡があると聞いて、洞窟の入り口となっている白山社に向かう。15:10より大境洞窟住居跡の見学に向かう。



 大境洞窟住居遺跡入り口下部/同,上奥部(幅16m×奥行き34m×高さ8m)

 洞窟入り口は幅16m,高さ8m,奥行きが34mもあり、奥は狭くなって最奥に湧水がある。



 遺跡の説明


 1918年に発見され、日本で最初に発掘調査されたこの洞窟遺跡の特徴は、落盤によってできた6つの地層が遺物を含んだまま年代順に区別された状態で保存されていることで、特筆されるのはこれによって縄文時代と弥生時代のどちらが古いかが実証されたという点であることなどの説明がされている。



 ミカンの丘/農婦あり
 
 洞窟を見た後,国道に戻るのはつまらないので、漁港の一番奥から岬の上に抜ける道はないかと探したところ、上の方に向かう細い道があった。息を切らして急な坂道を登り切った所は海を見下ろす小高い耕作地で、そこに黙々と鍬をふるう老婦人の姿があった。さらに進むと驚いたことにミカンの木があり、それを手入れしている人がいた。訝りながらその人に聞くと8年前からミカンの栽培を手がけて収穫するに至っていると言う。



 ミカンの木があった(10年6月29日撮影)/ミカンの実(同)

 信じられないような事実であるが、よくよく見るとそこは海に面した南東向きののびやかな丘で、背後に山があって北風を防いでおり、いかにも温暖かつ風光明媚な『みかんの花咲く丘』と言う感じで、どこか瀬戸内の島を思わせなくもないと言う気がした。
※この時ミカン畑の写真を撮らずに通り過ぎたことが悔いになって後々まで残ったので、翌10年6月の帰省からの帰り道に再度ミカン畑を訪ね、耕作者の方に話しを聞く機会を得た。みかんの写真はその時のものを含む。



 女良の4海岸から県境方面を望む/県境に到達 

 15:50,ミカン畑の丘から国道に戻る。国道が姿と言う地区で海岸線に出るとこの日の終着点になる石川県との県境付近と思われる湾岸を望むことが出来た。
 以後はメモも写真もなく、記憶も曖昧で詳細を記することが出来ないが、女良小学校,灘浦海岸・海水浴場,女良漁港・・,と単調な道を歩いて17時頃、脇地区のバス停(終点)に着き、荷物をバス停に置いて県境まで往復してから高岡行のバスで氷見駅に戻る。氷見駅から車で脇まで行き、翌日に備えて路傍に停車し車中泊。
   
 
 脇の沖合/石川県入り