原爆死没者慰霊碑です。慰霊碑ははにわの家型につくられており、中の石棺には『安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから』と書かれた碑文があります。
碑文は何を意味し、碑は私たちに何を訴えているのでしょうか。
この碑文をめぐっては、その主語が誰なのか、誰が過ちを繰り返さないといっているのか,『繰返しませぬから』か『繰り返させませぬ』かといったことが争点になって度々論争が起こっていますが、1970年台,当時の山田節男広島市長が「再びヒロシマを繰返すなという悲願は人類のものである。主語は『世界人類』であり、碑文は人類全体に対する警告・戒めである」という見解を発表しました。
このため、現在では、碑文の意図するところは、国籍をこえて、この碑の前に立つすべての人間が、自国の間題、人類の1人として、二度と核戦争をしないことを誓うことだという解釈がいきわたっています。