モスクワからKFCが消えて、KGBとなった。

モスクワのセルゲイ・ソビャニン市長は18日、ロシアのウクライナ侵攻に対する国際社会からの制裁で、同市の外国企業で働く約20万人が失業する可能性があるとの見解を示した。実際に失業した人は５万８０００人だというから、今後も撤退をしていく企業が多いということだろう。マクドナルドはロシア国内にこれまで８５０店舗もあったそうだ。そのすべてを撤退させた背景には８５０店舗と言ってもマクドナルドが世界に展開する店舗の２％に過ぎないからだそうだ。つまり、ロシアは広大な国だが、その市場規模はそれほど大きくないということだろうか。それに比べて、中国には４３９５店、日本には２９４１店舗もある。もちろん、アメリカにある店舗が１３４３８店舗と一番多いのだが、店舗数はある意味市場規模と比例するようなところがあるのかもしれない。その他、スターバックスやコカ・コーラなどが全面撤退、あるいは一時事業停止などの処置をとらざるを得なかったのである。そのような雰囲気をウクライナ進攻は西側国民に与えたのである。プーチン大統領はこれらの撤退する企業は国家が徴収すると発表した。面白かったのはケンタッキー・フライド・チキン(KFC)で、同社もロシアから撤退したのだが、その後で、同社の施設を乗っ取り、営業開始した会社名がKGBだったそうだ。誰も怖くて入ろうとは思わないだろう。（くちなし亭、2022.04.19）

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