今は2023年6月13日の午後2時だから、病気で床に臥せている知らぬ間に危機が過ぎ去ったようである。時速7.6万kmほどの速度で移動する小惑星「1994 XD」が、日本時間6月13日10時ごろ、地球に最接近した。その距離は最接近時でも地球から290万kmである。この惑星は東京スカイツリーほどの大きさで、地球に衝突すれば、被害は甚大である。この惑星が地球に最接近する周期は10年から20年ほどである。最初に接近が確認されたのは1904年である。次の最接近時は2012年。そして、今年の2023年で、2041年には、229万kmとさらに近いところを通過する。もちろん、永遠に地球との衝突を回避してくれるわけではない。ぶつかるとしても21世紀の後半である。回避の技術も格段に上がっていると思われる。心配はまだ未確認の衛星である。突然に地球に向かって飛来する可能性もあるのである。この衛星にしても発見されたのは1994年と最近のことなのである。（くちなし亭、2023.06.13）
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