日銀が27日発表した1―3月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は前年比1.1%増の2043兆円で、2005年3月以降で最高を更新した。前年対比の株高で株式の残高が増えたことが主な要因だ。内訳では、「現金・預金」が1.7%増の1107兆円で年度末では過去最高。「株式等」は2.7%増の226兆円で、こちらも年度末としては過去最高、「投資信託」は0.6%減の90兆円となった。企業の金融資産は5.3%増の1383兆円で過去最高。「現金・預金」が2.2%増の338兆円、「株式等」が3.5%増の389兆円、「対外直接投資」が13.8%増の204兆円だった。よく言われるように、日本国債の実質的な上限はこの個人資産のうちの現金預金の額と言われている。ちなみに日本の普通国債残高は、令和5年度末には 1,068 兆円に上ると見込まれている。だから余裕はあと40兆円ほどしかないのである。(くちなし亭、2023.06.27)
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