植物人間とは心臓停止などの原因による大脳の損傷で意識と運動機能を失い、その後も、消化、呼吸などの機能が維持され、深い昏睡状態に陥ったままの患者をいう。家族が植物人間になった時、家族は、特に配偶者は深い悩みを持つ。植物人間と言えども、生きているのだ。人間としての尊厳を持っているのだ。愛情が消えることは無い。植物人間だとしても生きていて欲しいと選択した家族にとっては苦悩の日々が続く。多くの場合、その人の命が尽きる時を待つだけなのである。さて、中国東部安徽省出身の女性は、2014年に突然の心臓麻痺で意識を失い、植物状態に置かれた夫を10年間手厚く面倒をみてきた。通常であれば、1~3カ月以上植物状態が続くと、回復の可能性はゼロになる。だが、この女性の夫は奇跡的に10年ぶりに意識を回復したのだ。植物人間となった人でも、この男性のように回復するケースは、ごくまれだがある。つまり、医学はそこまでは進歩していないが、いつの日か、この問題も解明される日が来るに違いない。映画の政界では冷凍冬眠した人が未来の世界へ行くなどのことも、現実にことになるかもしれない。それがうれしいか、悲しいかは分からない。(くちなし亭、2024.05.08)
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