大阪のある街にサルが現れた。このサルは庭に植えられたサクランボを防御ネットの隙間から器用に手を伸ばして、つまみ食いをする迷惑サルである。このサルが隣の家の木に登った瞬間、カラスが威嚇し始めた。目撃した住民は思わず叫ぶ。「カラス、頑張れ!」その声援のせいもあったのかもしれないが、しばらくの攻防の末にサルは退散したという。どうもカラスは子育ての最中だったらしい。住民の声援の上に、母親の愛が加わったのである。退散するサルをみながら、カラスは低く「カウ」と鳴いて、勝利を確信したという。(くちなし亭、2023.06.09)
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