イギリスの食卓、それも朝食にはトーストが欠かせないという。朝食というのは、どこの家庭でもシンプルである。できるだけ手軽に、それでいて、今の時期ならば、温かく、とりたい。それには、イギリス流のトーストは最適なのである。今の日本の家庭の多くでは、トーストは電気トースターで焼く。しかし、日本でも、かつてお芋をストーブの火に温めながら焼いたように、イギリスでも、トーストを暖炉で温めながら焼く。これは子供たちの大事な仕事であった。片面を焼き、焦げ付かないうちに、トングでひっくり返すのである。なんといっても、そこは暖かい暖炉の前なのである。その仕事を子供たちは奪い合う。そして、焼きあがったトーストにバターやジャムを乗せ、紅茶と一緒に楽しむ。楽しい一日の始まりである。
Y-FP Office Japan
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