今年の世界政治の上で、大きな出来事の一つに、11月24日、イランと欧米6カ国の間で合意したイラン核問題をめぐる歴史的な出来事がある。イランがウラン濃縮活動を制限する見返りに、欧米各国が行ってきた経済制裁の一部が緩和されることになったのである。さて、1979年、ホメイニ師に指導されたイランのイスラム革命以来、イランは神秘の国になった。それを象徴するようなことが、今年のバレーボールアジア大会で起こった。女子の日本代表対イラン代表との試合である。驚かせたのは、イラン代表のユニフオームである。世界のどこの国の代表も、バレーボールの試合である。多少の違いはあれ、バレーバールのしやすい格好にする。ところが、今回のイランチームの格好は中学生や高校生のスポーツスタイル、ジャージに白いスカーフをかぶるというものだったのである。肌を露出してはいけないというイスラム法にのっとったものである。だが、それは、まるで、日本代表が中学生や高校生を相手に試合をしているような雰囲気である。日本代表も戸惑う。力が入らない。イランの代表と言えば、男子は世界のトップレベルである。日本の男子代表も、なかなか勝てない。そんなDNAを持つ女子代表である。体格も大きいし、力もある。すごいサーブも放つ。まあ、試合はテクニックに勝る日本が、暑くなって、腕まくりをし始める相手チームのそぐわないスタイルにも助けられてえ、勝ったのだが、面白いと言えば、面白いのだが、不気味と言えば、不気味であった。
Y-FP Office Japan
Y-FP Office Japan