ギリシャへの高圧的な態度が・・・

ギリシャのパパンドレウ首相が国民投票を実施すると決めたことで、独仏をはじめとする欧州の首脳陣が浮き足立っている。国民投票の結果に自信が持てない彼らは、必死に圧力をかけ始めた。その第一歩が次回のギリシャへの融資を国民投票の結果を待つというものだ。ギリシャ国民への脅しである。ギリシャ国民のユーロ離脱が他のユーロ圏の国々に与える影響は計り知れないからである。彼らはジレンマに入っている。彼ら自身も、ギリシャがソフトランデイングできるとは考えていないだろう。だから、ともかくの危機の先送りである。自信のもてない彼らがとった次の手は、ギリシャ政府の与党の実力者への切り崩しである。彼らに国民投票反対を表明させることで、パパンドレウ首相の政府を瓦解させることだ。一部にパパンドレウ首相は閣僚からの辞任要求に同意したとも伝えられている。だが、私はパパンドレウ首相が選択した国民投票という手法による乗り切りは適切であったと思う。たぶん、ギリギリかもしれないが、賢明なギリシャ国民の賛成を得られるはずであった。独仏らの首脳陣の高圧的な態度がなければ・・・。

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