陰陽師の活躍した時代

今日は2011年11月11日である。１が６も並ぶ特別な日である。0月も、22月も存在しないので、このような日は1世紀に1回だけである。暦というのは政権を担う人間にとって、これまで、重要なものであった。最近、いつのまにか、西洋歴が重宝がられ、和暦が廃れているように感じられるのだが、日本では特に、米の実りを支えていたので、和暦の重要性は朝廷を陰で支える力となっていた。862年中国の暦をもとに、朝廷が毎年発行する宣明暦が823年間にわたって、使用されたのである。江戸時代に入ると、その暦の発行権で、幕府と朝廷は争うことになる。823年も使われていると、色々なところにほころびも生じ、実際の季節変化にも合わなくなっていた部分もあって、民間の暦の出始めていたことも背景にはあった。結果は1684年、渋川春海の功績により、貞享歴が完成し、幕府の手により国としての統一した暦が発行されることになる。この幕府と朝廷の争いの中で、陰陽師などが入り混じって、活躍した時代であった。

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